2016/10/20

2016年10月20日(木曜)19日、海外市場の動き

2016年10月20日(木曜)19日、海外市場の動き

米株は小幅上昇し米金利も上昇。原油価格は上昇。為替相場は、CADは上下変動し結局は強さを維持、AUDは続伸、EURは弱くGBPは上下変動しながも変わらず。USDJPYは円高傾向を維持するも、円クロスでは強弱混在。

米株はNYダウ+40.68(+0.22%)、WTIは原油在庫の予想外の減少に一時51.94ドルまで下落し51.44ドルに落ち着く。米10年債利回りは上下変動しながら1.746%へ上昇するも、2年債は0.798%と変わらず。

AUDUSDは、アジア市場の中国GDPは前年比6.7%と予想と変わらず、鉱工業生産が前年比6.1%と弱く、0.7660割れAUDUSD売りが強まる。しかし、米国市場では新興国通貨高がリードするリスクオンの流れや中国リスクの軽減+原油高に0.7730近くへと上昇。基本的に強さが目立つ通貨で、AUDJPYも同じ。

USDCADは、カナダ中銀は政策金利0.5%に予想通り据え置くも、GDP見通しを下方修正し、原油在庫の予想外の減少=原油価格上昇の中、USDCADは一時1.3000の大台直前まで急落。そして、政策委員は積極的に追加緩和を協議にCAD売が加速し1.3140台まで急反発。

USDJPYは、105円台トライ失敗の反動+株高=円安の連動性が崩れていることもあるが、円ショートポジションの巻き戻しが主で、他の要因はあまり変わらず。米国市場では一時103.10台まで下落し103.50台まで値を戻し終了。円クロスでは通貨間でことなり、資源関連通貨のAUD+CAD+NZDで弱く、EUR+GBPで強い流れへ。

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カナダ中銀=政策金利0.5%に予想通り据え置き、GDP成長率見通しを引き下げへ、短期的な住宅市場の減速や軟調な輸出見通しが要因に(3ヵ月前予想との比較)、2016年=1.3→1.1%、2017年=2.2→2.0%に引き下げた。 

ポロズ・カナダ中銀総裁=カナダ中銀のボードメンバーは積極的に追加緩和を協議。

カナダ中銀=財政刺激策や緩和的な金融政策、米景気の加速が今後数カ月にカナダ経済を支援。コモディティ価格の下落による重しは軽減しつつある。

カナダ中銀=経済のスラックを背景にインフレへの下押し圧力が継続。不透明性が高まっているものの、修正後のインフレ見通しをめぐるリスクはおおむね均衡。

カナダ中銀=カナダ経済がフル稼働の状態を取り戻すのは2018年半ばごろで、7月予想より著しく遅れる。

カナダ中銀=トルドー政権が最近導入した住宅ローンに関する規制強化により住宅販売が冷え込み、2018年までにGDPが0.3%押し下げられると予想するも、住宅ローンで金融システムが阻害されるリスクは低減。

モルガン・スタンレー第3四半期決算=前年同期比57%の増益で、利益率80セントで予想63セントを上回る。

インテル=第4半期売上予想157億ドル±5億ドル(予想159億ドル)に、株価は大幅安。

ハルディーンBOE理事=大規模な国際買い入れは、一時的でも経済成長押し上げに寄与。特にFRBのQEは世界的に強力なプラスの波及効果をもたらした。

ハルディーンBOE理事=中銀の4350億ポンドの国債買い入れプログラムは、国内で3000億ポンドの消費喚起の効果が得られる可能性。中銀は2018年までに発行済み英国債の1/3を保有している可能性がある。

カプラン・ダラス連銀総裁=インフレ率は加速している可能性が大きく、金融緩和の一部を解除することが適切。

カプラン・ダラス連銀総裁=今年のGDPは1.75%と予想、歴史的な標準を下回るが失業率を押し下げ、労働市場の緩みを解消するのに十分な水準。

米地区連銀経済報告(ベージュブック)=米経済は8月遅く から10月初めにかけて安定した成長ペースを維持。労働市場はタイトで 賃金の上昇圧力が出始めており、大半で前向きな見通しが示された。

米地区連銀経済報告(ベージュブック)大半の地区は緩慢ないし緩やかなペースでの 景気拡大を報告した。見通しは大半がポジティブで、いくつか の地区では非常に緩慢ないし緩やかなペースでの成長が続く。

カービー英金融サービス担当相(議会公聴会)=ロンドンにユーロ建て清算業務を維持することは、EU離脱交渉の重要な検討事項だが、最優先課題でない。

財務省の金融サービス部門幹部=EU単一市場へのアクセス「パスポート」が投資銀行にとって重要とした半面、アクセスが失われてもアセットマネジャーには当初ほど問題とならない可能性。

米エネルギー情報局(EIA)=原油在庫-520万バレル(予想270万バレル)と予想外の減少に1年3ヵ月ぶり高値の一時51.94ドルまで上昇。

ファリハ・サウジエネルギー産業鉱物資源相=石油市場のファンダメンタルズ改善と需給の再均衡化が進んでいるため、大幅な下降局面は最終段階にあり、産油国が供給を制限すれば状況は一段と改善する。

サウジアラビア=国際市場での国債発行を通じて最大175億ドル(1兆8080億円)を調達する計画 → 悪化した財政を支えるため、新興国として過去最大規模。

アトランタ連銀総裁GDPNow=米第3四半期予想値1.9→2.0%へ上方修正。政府の歳出データを反映。

ハモンド英財務相=金融政策は政府から独立して決定され、独立性の維持に変更はない。

ハモンド英財務相=英国への移民の縮小に向けた措置は英経済の保全に役に立つ形で策定される必要がある。

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