2016/10/20

2016年10月20日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年10月20日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

ECB理事会は金融政策を予想通り据え置く。注目のドラギECB総裁の記者会見にEURUSDは上下変動し結果はEUR売りへ。

米株は小幅安からスタート+米金利は低下するも、米フィラデルフィア連銀景気指数に総じてドルは堅調に推移し、強い米中古住宅販売件数に、株高+金利上昇へと変化しドル買いの流れが強まる。

EURUSDは、「QEの延長と縮小」は協議せずに1.0970→1.1039「経済見通しは引き続き下方リスク」+「QEは2017年3月まで継続し必要なら延長」に、→アジア市場の安値1.0950台を割り込み→1.0930台へ下落。

AUDUSDは、アジア市場で発表された弱い雇用統計に、売り圧力が収まらないが、0.7650以下買いは根強く、0.7650~80の狭いレンジで動きは鈍いが、強い米経済指標に安値を更新。

USDJPYは、アジア早朝の安値103.35をボトムに株高に、株高=円安の流れに底値を切り上げ、欧州市場に入ると103.55~85の狭いレンジから、強い米経済指標に104円を試す動きへ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

◎米週間新規失業保険申請件数は26万件(予想25万件 前回24.6→24.7)→ 予想より悪化

◎米フィラデルフィア連銀景気指数は9.7(予想5.3 前回12.8)→ 予想を大幅に上回る

◎USD 9月 中古住宅販売件数=3.2%(予想0.4% 前回-1.5%)、547万件(予想534万件 前回533→530万件)→ 予想を大幅に上回りドル買いが強まる。

◎USD 9月 CB景気先行指標総合=前月比0.2%(予想0.2% 前回-0.2%)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ECB理事会=政策金利0.0%、限界貸出金利0.25%、中銀預金金利-0.4%へ据え置きと、月額800億ユーロの資産買い入れも2017年3月まで続けることを決定、予想通り。

ドラギECB総裁=QEの延長と縮小で協議はなかった。

ドラギECB総裁=最近のデータから、ユーロ圏経済が引き続き緩やかながらも安定的に回復しており、インフレ率が想定に沿って段階的に加速することを裏付けている。

ドラギECB総裁=経済見通しは引き続き下方リスク、量的緩和(QE)は2017年3月まで継続し必要なら延長を。QEはインフレが目標を継続的に達成するまで続ける。

ドラギECB総裁=QEの突然終了する可能性は低い。12月にQEの見直しに関して協議。インフレは2017年、2018年に上昇へ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※