2016/10/05

2016年10月5日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年10月5日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

予想外に強い米ISM非製造業景気指数にドルは全面高!

業況指数は57.1、準景60.3、新規受注60.0、雇用51.2と、共に2015年10月来の高水準で、12月の米利上げ期待度が高まり、10月3日(月)の強い米ISM製造業景気指数から始まったドル買いがさらに加速へ。

米株は上昇してスタート、米金利は上昇、原油価格(WTI)は49ドル台半ばへと上昇。米国市場では、予想外にADP雇用統計が弱く、一時ドル売りが強まるも動きは限定的。そして、流れの急変は、米ISM非製造業景気指数。

USDJPYは、103.00~15円の売り買いの攻防から、強い強い米ISM製造業景気指数に103.60円近くまで急伸。高値圏で取引が続いている。

AUDUSDは、早朝の強い豪小売売上高に、0.7640台までAUDUSD買いが強まるも、ドル買いの流れに上値も重く、AUDJPYの売りが入ると0.7600を一時割り込みようやく下げ止まる。しかし、強い米ISM製造業景気指数に、0.7600を割り込む。

EURUSDは、弱い仏PMI+強い独PMI+横ばいのユーロ圏PMIとミックスながら、強いユーロ圏小売売上高に1.1230台まで上昇。しかし、ドル高の流れは止まらず、強い米製造業景気指数が強く1.1190まで下落。


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USD 9月 ADP雇用統計=15.4万人(予想17万人 前回17.7→17.5万人)→ 前月分が下方修正され、予想を下回り4月来の低水準に、ドル売りが一時強まる

USD 8月 貿易収支=-407 億ドル(予想-392億ドル 前回-395億ドル)→ 予想・前回より赤字額が拡大

USD 9月 総合PMI・確報値=52.3(予想 前回52.0)、サービス業PMI・確報値=52.3(予想51.9 前回51.9)→ 予想・前回を上回る

USD 8月 製造業受注=前月比0.2%(予想-0.1% 前回1.9→1.4%)→ 前回が下方修正されるも、予想を上回る

USD 9月 ISM非製造業景気指数=57.1(予想53.0 前回51.4)→ 予想を大幅に上回りドル買いが強まる


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メイ英首相=中銀が金融危機後に導入した低金利や量的緩和(QE)などの異例の措置はマイナスの副作用があり、成長促進に向けた新たな方策を模索する時期が来た。

メイ英首相=超低金利と量的緩和策による金融政策は、金融危機後に必要な応急処置を提供したが、悪い副作用があったことも認識すべき。

メイ英首相=資産を持つ者はさらに裕福に、持たざる者は苦しんだ。住宅ローンを抱える者は債務コストが下がり、預金者はより貧しくなった。変化が必要であり、われわれはこれを実行する。

ブロードベントBOE副総裁=景気の減速は予想よりも小幅だが最近の指標は客観的に強いとは言えない。英国のEU離脱決定の影響に、不透明感になり投資が圧迫される。

ブロードベントBOE副総裁=国民投票直後の調査が示していたよりも経済が好調なのはほぼ疑いはなく、短期的なわれわれの予想も上回っている。内需が堅調でポンド安が景気を下支えし、住宅市場への影響が少ない。

ブロードベントBOE副総裁=11月のインフレ報告は8月以降のニュースとその中期的な影響をより体系的に分析する良い機会になる。→ 中銀はこのインフレ報告を見守る動きへ。

ブロードベントBOE副総裁=ポンドが急落すれば利上げもあり得るが、これまでのところポンドの動きは秩序立っている。

ECB報道官=ECBが買い入れペースを緩めることを協議はしていない。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=リセッション後の米成長は遅い。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=次の利上げの時期よりも、その後の利上げペースにより関心を持っている。