2016/10/03

2016年10月3日(月曜)アジア・欧州市場の動き

2016年10月3日(月曜)アジア・欧州市場の動き

週明け月曜日のアジア市場は、シドニー市場と中国市場が休場という、薄商いでのスタートとなった。

GBPUSD売り圧力が続く。
メイ英首相が週末、EU離脱の通告を来年3月までに行うと発表したことで、EUとのアクセスができなくなるリスクに、投機的なGBP売りからスタート。

GBPUSDはアジア市場ではNYクローズの1.2970近辺からギャップを開けスタートし、1.2910台で下げ止まるも1.2950を超えられず。欧州勢の参入に再び下落し、1.2900の大台を割り込み、投機筋のターゲットになっている。

USDJPYは狭いレンジを抜け出せず。
注目の日銀短観は大企業製造業の景況感が横ばいで強さは感じられず。黒田日銀総裁は、金融緩和の余地を強調するもUSDJPYは101.20~70の50pipsで動きは緩慢。

日経平均株価が+148.83(+0.90%)と上昇するも、円売りは極めて限定的で、投機筋が目先円ショートになっている可能性もあるが、現状ではGBPJPYの売り以外に積極的に円相場を動かす材料は見当たらず。

これからの注目材料
米ISM製造業景気指数+建設支出を、特に注目したい


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◎トランプ氏が、ホテル事業の破たんで9.16億ドル(約930億円)の損失を深刻、毎年5千万ドル超の税控除を受け最大18年間に渡り連邦所得税を不払いしていたとの報道でドル相場が動く気配は見られず。

◎IMF公表第2四半期の外貨準備に占める割合(前期比)=63.6→63.4%に低下、ユーロ20.4→20.2%に低下、円4.1→4.5%へ上昇。

◎黒田日銀総裁(衆議院予算委員会)=長短金利操作付きという新しい金融政策の枠組みについては、従来の枠組みをさらに強化したもの。ここから金融緩和をさらに広げる余地は十分にある。

◎第3四半期 日銀短観:大企業製造業 業況判断DI=6(予想7 前回6)、大企業製造業 先行き=6(予想8 前回6)、大企業非製造業 業況判断DI=18(予想18 前回19)、大企業非製造業 先行き=16(予想18 前回17)、日銀短観大企業 設備投資(前年比)=6.3%(予想6.5% 前回6.2%)→ 大企業製造業の景況感が横ばいにとどまり景気回復の期待感はない。

◎中国製造業PM(10月1日)I=50.4(予想50.4 前回50.4)、非製造業PMI=53.7(予想 前回53.5)

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