2016/10/13

2016年10月13日(木曜)12日、海外市場の動き

2016年10月13日(木曜)12日、海外市場の動き

9月のFOMC議事録は「比較的早い利上げが適切」と、12月の利上げの可能性が強まるも、相場への影響は軽微。

円全面安! USDJPYは104円を超え円売りが加速し一時104.50手前まで上昇しクロスでも全面安。EURUSDも1.10の大台で何とか下げ止まるも、売り圧力は止まらず。GBPUSDはメイ英首相発言で上げ、メイ首相発言で買いも弱まる。

米株は前日と変わらず、米金利は上昇幅を縮小し小幅な上昇に留まり、原油(WTI)は50ドル近辺をボトムに下げ止まる。

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USDJPYは、円売り止まらず。アジア市場の103.20台をボトムに、103.30~70の狭いレンジで推移したが、欧州市場に入り米金利上昇と共に103.80円を超えてからは、円売りが加速。米現物株が値を下げてスタートし104円の壁に上げ止まるも、午前零時のオプションカットを前にし104円をクリアに上回り一時104.50直前まで上昇し、ようやく下げ止まる。

FOMC議事録の発表で104.10~45で上下変動するも、大きな変動も見られず、引き続き104.20台で高値圏での取引が続いている。Daily+Weeklyチャートでは円安を示すも、100~105円のレンジに収まるのか? それとも、108円を目指すのか? 意見が分かれるとことで引き続き株価と金利を注目。

EURUSDは、EURGBPの売りもあるが、英国のEU離脱の悪影響を危惧しECBに追加緩和を求める動きもあり、ユーロ売り止まらず。アジア市場の1.1060台を高値に値を下げ、欧州市場で予想外に強いユーロ圏鉱工業生産にも関わらず、1.1060を超えられず。欧米市場では1.1000の大台で下げ止まり、FOMC議事録で上限変動しながらも、売り圧力は止まらず。

GBPUSDは、アジア市場の早朝にメイ英首相発言「EU離脱のプロセスについて、議員による一定の精査を認める方針」に上昇し、1.2100台→1.2320台へ上昇。欧州市場では1.2210~1.2320で上下していたが、メイ英首相「議会が審議する機会は十分にあるとしながらも採決については明言せず」に、1.2160台まで一時売り圧力が強まるも、FOMC議事録の影響も見られず1.2200近辺で安定推移。

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FOMC議事録(9月21日分)=ぎりぎりの判断で据え置きを決定。数人は経済情勢が予想通りなら、比較的早い利上げが適切。

FOMC議事録(9月21日分)=利上げの根拠は強まったが、雇用に若干のスラックが残る。米経済の短期的リスクは概ね安定的。数人は依然として下振れリスクがあると指摘。

FOMC議事録(9月21日分)=一部メンバーが依然、国外からの下方リスクを指摘。多くのメンバーがインフレ圧力はほとんど見られないと指摘。

ダドリーNY連銀総裁=米金融政策当局として利上げを協議する一方で、引き続き米国民の労働市場への回帰も促すべき。

ダドリーNY連銀総裁=インフレは依然低水準にあるとともに、経済成長は5年以上続く可能性がある。FRBは金融緩和の解除に対し寛大な姿勢で臨むことが可能。

ダドリーNY連銀総裁=失業率が5%程度にとどまり、緩やかな成長が今後5~10年続くような極めて長期の経済拡大を目指している。

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メイ英首相(議会での応答)=離脱計画について議会が審議する機会は十分にあるとしながらも採決については明言せず。