2016/10/31

2016年10月31日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年10月31日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

クリントン氏のメール疑惑の再燃の影響を心配したが、米株は予想外に底堅く、相場への影響は現時点をみれば限定的。ただ、原油価格(WTI)が一時48ドルを割り込み、債券の買い(米金利の低下)が続き、リスクに関してやや敏感になっている。

為替相場は、クリントン氏サプライズから始まったドル売りは、アジア市場でドル売りのピークをつけ、アジア・欧州市場・米国市場の序盤とドル買いが優勢の展開が続いている。

USDJPYは、予想外に堅調な日本株+潜在的なドル高期待+実需の買いに105円台を復活するも、105円を中心に上下10pipsのレンジで推移するなど、やや異常な動きとも言える。結局は、米金利の低下+原油安にやや不安が残り、さらに、米大統領選でクリントン氏の優位性は変わらず+ドル高と思いながらも、ひょっとしたらの戸惑いが相場に影響を与えている。

EURUSDは、オセアニア市場からドル売りが強く、午前6時では1.0990台を高値に、予想外に弱い独小売売上高もあり1.0940まで緩やかに下落。先週末のグリントン氏のメール疑惑の報道に急伸した水準となる1.0940台へ値を戻しなんとか下げ止まっている。

AUDUSDは、ドル買い戻しの流れの中で、先週金曜日のクリントン氏サプライズの影響はあまり受けず、我が道を行く展開。その影響なのか、USDJPY+EURUSD+GBPUSDでドルの買いの流れに反し、AUDUSDは小幅ながら上昇している。


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独小売売上高は前月比-1.4%と予想外に弱く、EUR売りが強まる。

ユーロ圏CPIは前年比0.5%、GDPは前年比1.6%で予想通りで動けず。

米個人所得は前月比0.3%、個人消費は前月比0.5%と大きな変化は見られず、PCE価格指数の前年比は1.2%と予想と変わらず。

米シカゴ購買部協会景気指数は、50.6(予想54.0 前回54.2)と予想外に弱い結果となるもドル売りは限定的。

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