2016/10/17

2016年10月17日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年10月17日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週明け月曜日。日経平均株価は小幅上昇、為替相場も強い方向性は示せずにいるも、ドル高の流れは維持。

米株は何とか安定を保つも、米企業業績次第では、反乱の展開となるリスクを秘めており、円相場も、株価連動型で油断できず。

先週のイエレン議長の2%超のインフレ水準を要因する考えと、ローゼングレン氏の早期利上げ期待、次期政権と新議会の出方次第では金利を超低が不要になる可能性発言等々。

これらの発言がサポートしているのか、米長期金利は強く(しかし、1.8%を超えられず)、市場参加者は12月の米利上げを強く意識。

現在の材料と期待要因は米国に軍配が上がり、ドル高の可能性を否定する材料はすくない。 

ただ、日々短期的に、特に材料がなくても、あまり関係ない材料に飛びつき、短期的な変動に惑わされないようにしたいと考える市場参加者。

いや、何が起きるかわからないから、短期的な取引で利益を積み上げようとする市場参加者。思惑と行動が交錯しながら、ドル円は100~105円のレンジなのか、102.50~108円のレンジなのか、試す動きになりそうである。

また、GBPUSD+EURUSDは、仮に戻り局面があったとしても、長期でロングを維持できる要因は乏しく、リスク回避の動きは引き続き下方へ。


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イエレンFRB議長(14日)=2%の目標を上回るインフレ水準を許容する考え→ 米金利は上昇へ

イエレンFRB議長(14日)=インフレ期待がほとんど変動しない状況の中、世界経済が今後も歴史的な低金利に直面し、リセッションが起きた場合、利下げだけでは十分に対処できない可能性を踏まえ、将来的にフォワードガイダンスなどの手段が再び必要になる可能性がある。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=待つのが長すぎるとそれだけ変更を急速に行わなければならなくなる。様子見を短くすれば適切な調整が可能になる。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=緩和策の結果、国内経済は既に十分な活況を呈し、推計の持続可能な最低水準よりも失業率の改善が進み、2%のインフレ目標に到達する方向にある。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=次期政権と新議会が財政刺激策で合意できれば、米金融当局は経済成長を支えるために金利を超低水準に据え置く必要がなくなるかもしれない。

黒田日銀総裁=消費者物価、当面小幅のマイナスないしゼロ%程度で推移するとみられる。

ブロードベントBOE副総裁=インフレ目標を超えて上昇の可能性。今後数年間は、インフレは上昇するだろう。流動的な為替相場は経済的なショックの後に極めて重要。国民投票後のポンド下落は経済への打撃を吸収する役割となった。

米格付け会社S&Pグローバル・レーディン=先週のリポートで、債務頼みの経済成長を抑制しなければ、中国は「AA-」格付けを失うリスクがあると警告。

米財務省の「監視リスト」判断基準=1)対米貿易黒字が200億ドル超、2)経常黒字GDP比3%超、3)為替介入がGDP比2%超──のうち2つに該当する国・地域が対象になる。

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