2016/10/28

2016年10月28日(金曜)27日、海外市場の動き

2016年10月28日(金曜)27日、海外市場の動き

米株安、米金利上昇、原油価格上昇、ドル全面高でドル円は105円へ上昇し円全面安の流れへ。

今日は、週末の金曜日。今日の日本のCPI+米GDPに変動は避けられず。

NYダウは終盤に値を下げ-29.65(-0.16%)で終了、米金利は上昇、米10年債利回り1.793→1.84%台へ、2年債も0.868%→0.88%へ。原油価格(WTI)は一時50ドル台を回復するも、49.60台で推移。

為替相場は、12月の米利上げ観測が強まる中、米金利は上昇するも、米株は予想外に安定しドル全面高。強い英GDPや独金利の上昇など、金利差拡大に円全面安。

USDJPYは、欧州市場では104.60~80の狭いレンジで安定していた。米国市場に入り、弱い米耐久財受注にもドル売りは弱く、強い米中古住宅販売保留+米金利の上昇もあり徐々に底値を切り上げた。オプションカットに向け105円を達成。104.80台をボトムに主要国でドル全面高の中、105.30台まで上昇し、ようやく上げ止まるも105円台を維持し強さを継続。

AUDUSD+NZDUSDは続落。AUDUSDは、前日26日早朝の強い豪CPIを受けた高値0.7710近辺から0.7580台へと、気が付けば緩やかな続落傾向は止まらず。豪中銀の追加緩和の可能性は弱まり、原油価格も下げ止まるもAUD買いの動きは弱い。キャリートレードのロングが多かったのか、米金利の上昇により金利差が縮小したのかは不明ながら、0.7500~0.7750のレンジの下限に近付きどこまで下げられるかはやや疑問。

GBPUSDも続落。強いGDPに一時1.2270台へ上昇、その後も高値を試す動きが見られたが失敗、ドル高の流れに1.2100~1.2300のレンジの下限試す動きへ。

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GBP 第3四半期 GDP・速報値=前期比0.5%(予想0.3% 前回0.7%)、前年比2.3%(予想2.1% 前回2.1%)→ 予想を上回りBOEの追加緩和観測が弱まり、英債券利回りが上昇へ

USD 新規失業保険申請件数=25.8万件(予想25.5 前回26→26.1万件)→ 予想より若干悪化するも、前回より改善へ

USD 9月 耐久財受注=前月比-0.1%(予想0.1% 前回0.1→0.3%)、除輸送機器・前月比=0.2%(予想0.2% 前回-0.2→0.1%)→ 前月比は前回が上方修正するも予想外のマイナス

USD 9月 中古住宅販売保留=前月比1.5%(予想1.2% 前回-2.4→-2.5%)、前年比2.4%(予想 前回-0.2% 前回4.0→3.9%)→ 予想を上回る

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湾岸諸国の石油担当相=ロシアに対し、サウジアラビアと湾岸OPEC諸国が減産の用意があることを伝えた

メルシュECB専務理事=ECBの超緩和的な金融政策の効果は今後薄れていく可能性があり、銀行融資の動向に注意を要する。

メルシュECB専務理事=マイナス金利の副作用は時間とともに増大し、資産買い入れ期間を見直す際に、コストの評価が必要。

メルシュECB専務理事=ユーロ圏で追加的な融資が失速、ドイツの銀行はマイナス金利が融資抑制と主張しており留意が必要。金融政策を実体経済へと波及させる役割を担う銀行は、事業構造を見直す必要がある。

米7年債入札(280億ドル)=最高落札利回りが1.653%と、7年債入札としては1月以来の高水準。

リンデ・スペイン中銀総裁=来年3月に期限を迎えるECBの資産買い入れは急停止できず、緩やかな縮小を討議。QEの終了時期は異例の措置が正常化支持で、インフレ率が2%弱の水準の状況。

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