2016/10/12

2016年10月12日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き


2016年10月12日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は-184.76(-1.09%)の下げ、原油価格(WTI)は51ドル近辺で安定へ。

アジア市場の為替変動は、ポンドからスタート。メイ英首相は、11日遅く議会に譲歩し、EU離脱プロセスをめぐる採決を認める決定をした。

この影響に、東京時間の朝7時過ぎからGBPは急伸、その影響で、AUDUSD+NZDUSDは上昇するも、EURGBPの売りに、EURUSDは上値は重く、ポンド高の恩恵を受けず。

明日未明のFOMC議事録に変動期待が強まるが、市場は年内の利上げを強く織り込んでおり、ネガティブなニュースに反応しやすい。

GBPUSDは、薄商いの午前7時過ぎに、メイ英首相の報道が流れると1.2120近く→1.2280まで急伸。午前12時には1.2320まで続伸し、一時1.2220近辺まで値を下げるも、GBPJPYを含めGBPはクロスで全面高で再び1.2300大へ。

本日議会の審議を予定しているが、どこまでメイ英首相が譲るのか? 大きな成果がなければ再びポンド売り圧力が強まるリスクを秘めている。

USDJPYは、クロスでは円売り強まるも、USDJPYの上値は重く値動きは緩慢。動きは鈍く現時点では主役になれず、102.70~104.20をいずれか抜け出すと影響が大きくなる。現時点ではドル買い要因が多いものの、104円台の上値の重さはサプライズ。

AUDUSDは、GBPUSDの上昇の影響+強いウェストパック消費者信頼感指数+午前10時の仲値から実需の買いなのか上昇圧力が強まり、AUDJPYも強く早朝の0.7530台→0.7590大へ続伸し、押しも0.7570止まりと少ない。

EURUSDは、EURGBPの売りの影響も強いが、予想外にEURの買いは弱く、1.1060台の上値が重くなっている。


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メイ英首相=11日遅く議会に譲歩し、EU離脱プロセスをめぐる採決を容認する決定をした。野党・労働党は、離脱交渉の正式開始前に同プランを議会が「適切に検証」できることを求めて動議を提出し、一部保守党の議員も支持。議会は12日に審議。ただし、英EU離脱を阻止したり「政府の交渉ポジションを脅かしたりする」試みがあってはならないとくぎを刺した。

ドイツ銀行=私募債発行を30→45億ドルに増額。

原田日銀審議委員=物価は従来見通しを下回っており、2017年度に2%の物価目標の達成も下振れリスクが大きいが、雇用情勢の改善トレンドが続いており、今時点であれば追加緩和は必要ないかもしれない。

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