2016/10/21

2016年10月21日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年10月21日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

米株は弱く、米金利は低下。カナダの小売+CPIは予想外に弱くCADは急落。ドルは円以外で全面高、円はドルを含め主要国通貨で全面高。

EURUSDは、昨日のECB理事会で一部で期待されたQEの縮小もなく、逆に12月8日の理事会で延長される可能性が市場で強く意識しており弱さが目立つ。アジア市場の高値1.0930近くを高値に1.0870近くへ続落。

USDJPYは、ストレートの取引よりも、JPYクロスで円高が加速し下落。主要通貨ではアジア市場をピークに米国市場はいり、弱い米株に一時103.50台まで続落、、EURJPYは113.80台→112.60台、GBPJPYも127.60台→126.10台へ続落。

AUDUSDは、昨日の弱い雇用統計から続落傾向は止まらず、0.7650台→0.7590台まで下落。AUDJPYも朝方の78.75→77.60台へ続落。

USDCADは、弱い経済指標にUSDCADは1.3230台→1.3350近くへ急上昇しCAD売りへ。CADJPYはアジア市場の78.75台→77.60台まで続落しようやく下げ止まる。


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CAD 8月 小売売上高=前月比-0.1%(予想0.3% 前回-0.1→-0.2%)、除く自動車前月比=0.0%(予想0.3% 前回-0.1%→-0.2%)→ 予想を下回りカナダドル売りが強まる

CAD 9月 消費者物価指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回-0.2%)、前年比1.3%(予想1.4% 前回1.1%)、コア前月比0.2%(予想0.2% 前回0.0%)、コア前年比1.8%(予想1.8% 前回1.8%)→ 予想を下回りカナダドル売りが強まる

EUR 10月 消費者信頼感・速報=-8.0(予想-8.0 前回-8.2)

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GE第3四半期決算=利益は市場予想を上回るが、売上高は弱く、通期の売上高見通しを引き下げた。

レンツィ・イタリア首相=EU規則に違反しても2017年度の予算案は変更せず。

英国立統計局=9月の公的部門の純借入額(除く国有銀行)は、106億ポンド(予想85億ポンド)と前年比14.5%で大幅に拡大。4~9月は455億ポンドで、前年同期で5減少へ。

ECB調査=ユーロ圏の長期インフレ期待は、現在0.2%、2021年までに1.8%になる。2016年のインフレ率は0.3→0.2%へ下方修正。GDPは2018年=1.4→1.5%、2021年=1.5→1.6%、2016年1.5→1.6%へ上方修正。

レヴィン・米ダートマス大教授(元FRB幹部)=非伝統的金融政策に携わる現在の日米欧の中央銀行を「原因も正しい処方もわからない幼児を抱え、複数の病院を走り回る親」に例え、実験的な政策は、時に間違うリスクがある。

レヴィン・米ダートマス大教授(元FRB幹部)=特に、1)選挙のために金融緩和を常に求める政治的圧力からの干渉に抵抗できない、2)政策を決める委員らの考え方が同質的で、付和雷同的な行動をとる場合。

レヴィン・米ダートマス大教授(元FRB幹部)=特定の利益に誘導されない政策決定を実現するためにも、金融政策運営のあり方や政策委員の決め方などの透明性の確保が極めて重要