2017/09/01

2017年9月1日(金曜)欧州・米国市場の動き

2017年9月1日(金曜)欧州・米国市場の動き

週明け4日は米国市場がレーバー・デーのロングウイークエンドを控えた、週末の金曜日。世界中の市場参加者が注目した、米雇用統計は、失業率は小幅上昇、非農業部門雇用者数は予想を下回り、時間当たり賃金の前月比は弱く、週平均労働時間も短縮されていた。

結果を受けた直後の反応は、米債券利回りは低下し、ドル全面安となるも続かず。米債券利回り米雇用統計前の水準を上回り上昇へ。米株も前日比で上昇。米建設支出は予想外のマイナスで、ミシガン大学消費者信頼感は弱いが、ISM製造業景気指数は強くドルの買い戻しが続く。

目立ったのはカナダドル買いで、USDCADは原油価格の低迷にも、米雇用統計直後の1.2340台をボトムに、他の主要通貨でドル買いが強まる中で、ドル売りの流れを維持し1.2390と前日比では-0.73%と変動はNO.1。利上げ期待が強まったのか前日の強いGDP後の流れを維持。

USDJPYは、米雇用統計を受け、110.06→109.56→110.46と、上下変動から円売り傾向が続く。

EURUSDは、米雇用統計を受け、1.1913→1.1980→1.1850と、上下変動からEUR売り傾向が続く。

●ノボトニー・オーストリア中銀総裁=インフレ率の低迷が続けば利上げの必要はない。ECBは資産買い入れからの注意深い出口戦略について討議する
●コンスタンシオECB副総裁=米国の経済政策の先行き不透明感が強まり、世界全体で「リフレ」圧力が弱まっているため、ユーロ圏のインフレを押し上げることが一層困難に
●米国または新興国の動向、あるいは地政学リスクから、長期間続いている低ボラティリティ―が急上昇し、それに伴って金融状況が急激に悪化する可能性がある
●CMEのFedWatch=12月のFOMCで利上げ確率は前日の37.3%→41.1%へ上昇。


〇米雇用統計は総じて弱い、雇用統計:失業率=4.4%(予想4.3% 前回4.3%)、非農業部門雇用者数=15.6万人(予想18.0万人 7月20.9→18.9万人、6月23.1万人→21.0)、民間部門雇用者数=16.5万人(予想17万人 前回20.5→20.2万人)、製造業雇用者数=3.6万人(予想1.0万人 前回1.6→2.6万人)、政府部門雇用者数=-0.9万人(予想 前回0.4万人)、労働参加率=62.9%(予想62.9% 前回62.9%)、平均時給=26.39ドル(予想 前回26.36ドル)、時間当たり平均賃金=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.3%)、前年比2.5%(予想2.6% 前回2.5%)、平均週間労働時間=34.4(予想34.5 前回34.5
〇ミシガン大学消費者信頼感指数=96.8(予想97.4 前回97.6)
〇ISM製造業景気指数=58.8(予想56.5 前回56.3)
〇建設支出=前月比予想-0.6%(予想0.5% 前回-1.3→-1.4%)