集計日が9月5日(火曜)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションでは、ネットロングが前週の103,160→101,537コントラクトへと、僅かですが1,623減少しています。
過去3週間の前日比での増減幅は非常に少なく、今後の相場見通しが分かり難いためなのでしょうか、大きな変化は見られませんでした。しかしながら、先週一週間を終わってみれば集計後の変動が目立っています。
予想外のカナダ中銀の利上げを受けたカナダドルの急上昇、ドラギECB総裁の記者会見後のEURの上昇、そして、ドル円の108円割の円高相場突入など、今回の数字に織り込まれておらずそれらを割り引いて考える必要があります。
集計データを通貨別に見るとやや複雑です。円のショートが拡大し、ユーロのロングは拡大と、いつもながら相反する動きとなっています。また、ポンドとNZドルはショートが拡大を続け、豪ドルのロングは減少し、スイスとカナダドルは小幅な変化に留まっています。
【円】-68,524→-72,945(-4,421)
6週間続けて減少していた円のショートは久々に転換し上昇。市場センチメントは円安へと変化していたことで、先週を終えてみれば107円台まで進んだ円高へ引き金になっていた可能性もあります。
【ユーロ】86,519→96,309(9,790)
18週連続のロングで8~10万コントラクトの高水準を維持。市場のユーロ高センチメントは変わらず。先週は2015年1月2日の週依頼、終値ベースで久々に1.2の大台へ。
【ポンド】-51,555→-52,927(-1,372)
4週連続でショートが拡大し、2015年11月10日から96週連続でショートを維持。弱さNO.1の通貨を継続中ですが、週終値ベースでは2016年9月2日以来の高水準で終了し、変化の可能性も。
【カナダドル】53,167→53,644(477)
8週連続でロングを維持し、過去2週間続けて小幅上昇し安定した動き。ただし、集計日後のカナダ中銀の利上げで2015年5月以来となる1.20台まで一時急落、ロングが大幅に拡大していることは間違いなし。
【豪ドル】66,527→64,904(-1,623)
12週連続のロングで、6万コントラクト台の高水準を維持。 先週は一時0.81台へ、終値ベースでも0.80台を維持し2015年5月以来の高水準で流れの変化も。
詳しくは、別途データを参照してください。
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