2017/12/22

2017年12月22日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年12月22日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

クリスマス控え、米3連休、欧州4連休前の週末金曜日。

アジア市場でカタルーニャ自治州選挙の結果を受けEURは下落から抜け出せず、英GDPを受け欧州市場ではGBPUSDは小幅上昇するも動きは限定的。

米国市場では米耐久財受注はマイナス幅が縮小するも予想より弱き、米個人所得が弱く、個人支出は予想と前回を上回るも、PCEデフレーターは予想と変わらず動きは緩慢。注目のカナダGDPは予想外に弱くカナダドル売りが加速。

欧州株は弱く、StoxxEurope600は-0.78(-0.20%)、独DAXと英FTSEも低下。独10年債は安全資産として買われ、利回りは0.418%(-0.001)は小幅低下、英10年債も1.245%(-0.02)下げ幅が拡大中。カタルーニャ自治州で独立派が過半数を確保したスペイン10年債は、1.47%(+0.002)と売られ利回りは上昇。

GBPUSDは、英GDPの前年比は改定値から上方修正され、予想を上回りGBPUSDは一時上昇へ。ただし、家計支出は前年比1.0%と弱く2012年第1四半期以来の低い伸び率で、上昇幅も限定的で、大枠1.3360~00のレンジで上下。

USDCADは、前日の強いCPIと小売に、今日のGDPが強ければ再利上げの可能性が強まることが意識。アジア市場の12749を高値に一時1.2700まで下落。迎えたカナダGDPは前月比0.0%、前年比3.4%と予想を下回り、1.2790台へ急伸し高値圏で推移。

EURUSDは、アジア市場にはカタルーニャ自治州で独立派が過半数を確保との報道に、1.1817まで下落、その後は、1.1820まで値を戻すも、大枠1.1845~60のレンジで動きは緩慢。

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GBP 第3四半期GDP・確報値=前期比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、前年比1.7%(予想1.5% 前回1.5→1.9%)→ 前年比は改定値から上方修正され、予想を上回りGBPUSDは一時上昇へ。ただし、家計支出は前年比1.0%と弱く2012年第1四半期以来の低い伸び率で、インフレ加速や賃金上昇の鈍化により圧迫されている家計は、収入全般の伸びがほぼゼロとなり、貯蓄に手をつける結果となっている。成長は他の欧州諸国より弱く、EU離脱決定によりポンドが下落したことでインフレが加速し、消費者を圧迫したのが主因。

USD 11月 個人所得=前月比0.3%(予想0.4% 前回0.4%)、個人支出=前月比0.6%(予想0.5% 前回0.3→0.2%)、個人消費支出・価格指数(PCEデフレーター)=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.1%)、前年比1.8%(予想1.8% 前回1.6%)、コアPCE価格指数=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.2%)、前年比1.5%(予想1.5% 前回1.4%)→ 個人支出は予想と前回を上回るも、PCEデフレーターは予想と変わらず。

USD 11月 耐久財受注・速報値=前月比1.3%(予想2.0% 前回-0.8→-0.4%)、除輸送・前月比-0.1%(予想0.5% 前回0.9→1.3%)→ 前回はマイナス幅が縮小するも、予想より弱い

CAD 10月 月次GDP=0.0%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比3.4%(予想3.5% 前回3.3%)→ 予想外に弱く、カナダドル売りが強まる。

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独シュピーゲル紙=ドイツ主要3政党が1月3日に連立協議へ。