2017/12/14

2017年12月14日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年12月14日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き


FOMCも終わりクリスマスが近づき、為替相場を動かす材料は一つ一つ減ってきています。

幸いなことに今日はBOEとECBは金融政策の発表がありますが、共に据え置きが予想されており、一部ではタカ派発言を期待する動きも見られますが、現状を考えると波乱を期待することは難しそうです。

金融政策の発表を前にして、ブレグジット交渉の初期段階を何とかクリアしそうな雰囲気は強く、若干タカ派の内容を期待したくなりますが、今日から始まるEU首脳会議の結果も考慮せざるを得ず、いつもながら決め打ちすることのリスクは高そうです。

昨日、米上下両院共和党が法人税率を21%とする税制改革案の最終案で合意したことで年内成立を期待しながらも、米アラバマ州上院補選で民主党候補が予想外に勝利しトランプ大統領の求心力の低下は避けられそうになく、期待度はやや縮小気味。ただし、「成立=ドル買い」へと動きやすいので注意。

AUDUSDは、豪雇用統計の新規雇用者数は前回が上方修正され予想を大幅に上回り、労働参加率も予想外に増加し、直後からAUD買いが強まる。AUDUSDは0.7670台まで0.3%近く上昇、逆にNZDUSDは上昇が続いた昨日までの反動なのか、0.7000を割り込み-0.3%近く下落。結局は、AUDNZDは0.65%弱の上昇となっています。

USDJPYは、昨日112.50割れの円高相場を見ながらも、なんと言ったらいいのでしょうか、相場に勢いは感じられず。弱い日経平均株価にも112.50割れをトライする動きは見られず、仲値前後のドル買いも112.80台を達成できず。米債利回りの上昇と共にUSDJPYは上下に揺れるも現時点では「米債利回り上昇=円売り」も鈍く、現在の水準を考えれば、円ショートのストップの売りが強いようにも見える。

EURUSDは、ECB理事会とドラギECB総裁の記者会見待ち。その内容で上下変動する可能性が高く、市場はややタカ派期待となっているが結果を見るまではわからず。

GBPUSDは、BOE金融政策委員会待ちで、大きな変化は期待できにくいと考えたいが、今日から始まるEU首脳会議でサプライズがないとも限らず、GBPUSDのボラティリティが高まるリスクはいつもながら続く

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

日経平均株価は-63.62(-0.28%)と弱く、上海総合も-10.60(-0.32%)と弱含みで推移。

米10年債利回りは2.374%(+0.03%)と上昇、2年債も1.811%(+0.033%)と強くドル買い要因となっています。

原油価格(WTI)は56.80と0.35%上昇、商品価格も上昇が目立っています。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※