2017/12/22

2017年12月22日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年12月22日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

クリスマス控えた週末金曜日。カタルーニャ自治州で独立派が過半数を確保したことで今後の混乱が予想される。欧州市場は4連休に突入し、3連休に入る米国券市場は、今日は短縮取引となり、クリスマス直前の閑散な動きを期待したくなる。

しかし、海外市場では、織り込み済みながらトランプ大統領が米税制改革法案に署名することが期待でき、英GDP、米個人消費、カナダGDPと、相場変動要因となる発表を控えて目が離せない状況も変わらず。特に、昨日の強い小売とCPIに急伸したカナダドルが、今日のGDPでどう変化するのか? カナダドルがリードする相場変動を期待したくなる。

日経平均株価は+36.66(+0.16%)と上昇幅を縮芽ながらもなんとかプラス圏を維持。上海総合は-3.0(-0.09%)と小幅な下落にとどまり、ハンセンは上昇。米10年債利回りは2.486%(+0.001)とほぼ変わらず、米2年債は1.887%(-0.012))と軟化。

AUDUSDは、鉄鉱石価格の上昇や、カタルーニャ自治州議会選挙で独立賛成派が勝利しEURAUDの売りが強まったことで5営業日続伸し、一時0.7718まで上昇するも、欧州市場に入り0.7705までやや軟化中。

EURUSDは、欧州市場が4連休入りと、クリスマスムードが強い中、カタルーニャ自治州で独立派が過半数を確保、混乱長期化の恐れが意識され、アジア市場では早朝の高値1.1870台→一時1.1817まで下落。ただし、その後は1.1850台を回復し、欧州市場に入ると一時1.1860台まで値を戻している。

USDJPYは、昨日と今日のアジア市場で113.20台をボトムに底堅さが確認され、動かないのか? または、 どこまで上昇するのか試したくなるムードが強い。

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GER 1月 GfK消費者信頼感=10.8(予想10.8 前回10.7)

FRN 第3四半期GDP・確報値=前期比0.6%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比2.3%(予想2.2% 前回2.2%)

CHF 12月 KOF先行指数=111.3(予想110.5 前回110.3)

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カタルーニャ州の州議会選挙=独立賛成派JXC、CUP、ERCが過半数を上回る70議席(全体135議席)を確保、ラホイ首相のPPは3議席と8議席減らし大敗。プチデモン前州首相に逮捕状が出ており滞在先のブルッセルから帰国すれば逮捕さえる。独立賛成派は70議席だが、このうち7名は分離独立運動に関与した疑いで逮捕か亡命中で、独立賛成派は事実上、議会で過半数議席を確保できず。

政権樹立交渉は1月6日以降に始まる可能性があり、州議会は2月8日までに新政権の承認投票を実施する必要があり、それまでにプチデモン氏が州首相に立候補するか判断が必要。州議会の定数135議席の絶対多数の支持を得られない場合、2度目の投票が行われる。2度目の投票では、議会で投じられた票の過半数を確保すれば、首相に就任できる。

2度目の投票でも首相が決まらない場合は、2カ月間、協議を続行することが可能。2カ月以内に決着がつかない場合は、議会を解散し、再選挙を実施する。

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