2017/12/22

2017年12月22日(金曜)昨日21日、海外市場の動き(日本時間午前6時頃)

2017年12月22日(金曜)昨日21日、海外市場の動き(日本時間午前6時頃)

米財政改革法案もトランプ大統領の署名待ちで、クリスマス休暇は秒読みに入る中で、カナダCPIと小売売上高は予想外に強くカナダドルは全面高。今日22日のカナダGDPが強いとさらに利上げ期待が強まる可能性も!

期待の米第3四半期GDP確報値は、確報値は2015年第1四半期以来の大幅な伸び率となるも、前年比は改定値と予想を下回わり、コアPCEデフレーターも弱く米10年債利回りも軟化気味でドル売りが強まる。

米株は上昇、ダウは+55.64(+0.23%)上昇、NasdaqとS&P500も上昇へ。欧州株も強くSTOXXEurope600は+2.32(+0.60%)、英FTSE+78.87(+1.05%)、独DAX+40.57(0.31%)上昇へ。

債券利回りは軟化、米10年債は2.486%(-0.15%)低下、逆に2年債は1.882%(+0.029)上昇、独10年債も0.419%(+0.013)、英10年債1.266%(+0.012)と上昇へ。原油価格(WTI)は58.24+0.15(+0.26%)と終盤にかけて上昇、CRBも187.736+0.646(+0.35%)と上昇へ。米下院が税制改革法案を承認し、22日にトランプ大統領が署名して成立する可能性を市場は期待しすでに織り込済み。


USDCADは、アジア・欧州・米国市場の序盤は、1.2820~40の狭いレンジで推移し、21:45分ごろから底値を割り込み売りが開始。米GDPと同時刻の午後22時30分に発表された、カナダGDPは前年比2.1%(予想2.0 前回1.4%)、小売売上高が前月比1.5%(予想0.3 前回0.1→0.2%)と非常に強い結果に、1.2800近辺→1.2720へ急落。22日のカナダGDPが強いと利上げ期待が膨らむ中で、強い米住宅価格指数やCB景気先行指数にも1.2770台を高値に上値は重く、欧州クロージングタイムには1.2700近くまで下げてようやく下げ止まる。

USDJPYは、USDJPYは、早朝の113.20をボトムに日銀は予想通り金融政策の現状維持に113.40台へ、黒田総裁は現在のイールドカーブが最も適切と利上げ観測を一蹴し、113.64まで円売りが強まり円安値圏で推移し、一時円はクロスでも売り圧力が続く。米国市場に入り、米GDPが予想に届かず鈍く米10年債利回りが低下する中で、113.50台を高値に132.27まで緩やかに低下するも、早朝の113.20を割り込めず。

NZDUSDは、NY市場の終了間際となる6:45時に発表のNZのGDPが予想外に強く、0.6970台→0.7020まで上昇。これをピークに欧州市場に入ると0.6980台まで軟化するも、GDP発表前の水準を上回る取引が続く。米国市場に入り米GDPが予想に届かず鈍く0.70台を回復、0.700台を維持しながら高値水準で膠着へ。

EURUSDは注目のカタルーニャ自治州議会選挙の集計待ちながら、分離独立派が予想外に勝っても、単に自治権拡大を協議する程度にとどまる可能性も残るが油断を許さず、1.1850~1.1890のレンジで推移。

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NZD 第3四半期GDP=前期比0.6%(予想0.6% 前回0.8→1.0%)、前年比2.7%(2.4% 前回2.5→2.8%)→ 前月比は予想通りながら前回より減速するも、前年比は前回が上方修正され予想を上回る。

JPY 日銀金融政策決定会合=政策金利-0.1%の据え置きを決定、予想通り

USD 第3四半期GDP・確報値=前年比3.2%(予想3.3% 前回3.3%)、個人消費=前年比2.2%(予想2.3% 前回2.3%)、GDPデフレーター=前年比2.1%(予想2.1% 前回2.1%)、コアPECデフレーター=前年比1.3%(予想1.4% 前回1.4%)→確報値は2015年第1四半期以来の大幅な伸び率となるも、前年比は改定値と予想を下回わり、コアPCEデフレーターも弱くドル売りが強まる

CAD 11月 消費者物価指数=前月比0.3%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比2.1%(予想2.0% 前回1.4%)→ 予想を上回りカナダドル買いが強まる

CAD 10月 小売売上高=前月比1.5%(予想0.3% 前回0.1%→0.2%)、除自動車・前月比0.5%(予想0.4% 前回0.3→0.4%)→ 前回が上昇修正され、予想を上回りCPIと共に強くカナダドル買いが強まる

USD 新規失業保険申請件数=24.5万件(予想24.1万件 前回22.5万件)→ 予想より増加し悪化

USD フィラデルフィア連銀景況指数=26.2(予想21.0 前回22.7)→ 予想を上回る

USD 11月 シカゴ連銀全米活動指数=0.15(予想0.09 前回0.65→0.76)→ 予想と前回を下回る

USD 10月 住宅価格指数=前月比0.5%(予想0.4% 前回0.3→0.5%)→ 予想を上回り前回も上方修正へ

USD 11月 CB景気先行指数=前月比0.4%(予想0.4% 前回1.2%)→ 予想と変わらず

EUR 12月 消費者信頼感・速報値=0.5(予想0.2 前回0.1)→ 予想と前回を大幅に上回り景気回復が加速


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英議会=EU離脱法案を2018年1月16~17日に追加審議。

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