2017/12/12

2017年12月12日(火曜)アジア・欧州市場の動き

2017年12月12日(火曜)アジア・欧州市場の動き

アジア・欧州市場の序盤は、株安+債券価格低下+弱いドル売りの流れで、円は小幅上昇。

日経平均株は続落し-72.56(-0.32%)、上海総合も弱く-41.38(-1.25%)下落、アジア市場では株安が目立っている。豪州10年債は2.532%に低下、米10年債も2.385%へと低下。

為替市場は、相変わらず動きは鈍い。ただ、AUDUSDは0.7500台の下限を維持し前日の高値0.7545を超え0.7550台まで上昇するも、結局は狭い動きを維持。NZDUSDは、NZ中銀総裁の人事からNZDの上昇傾向は止まらず、前日の高値0.6930台を超え一時0.6940台へ上昇し、相変わらず底堅い展開が続くも0.7000の大台を超えられるかは疑問。

EURUSDは、ECBのタカ派な動きを期待する声が多い。特にスタッフインフレ見通しの上昇を意識され、EURUSDのサポート要因になっている。先週末に1.1730台をボトムにから値を戻し昨日1.1810台の上値の重さも確認しているが底堅く推移へ。

USDJPYは、動きは非常に緩慢。日経平均株価の下落やアジア株の下げにも円売りの反応は鈍く、113.58を高値に113.37まで下落と、わずか21ポイントの動きとなっている。

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英タイムズ紙に掲載された調査会社ユーガブの世論調査=6月の英総選挙後初めて、保守党支持率が42%と、野党労働党の41%を上回り、与党保守党が支持率で首位へ。

ドイツ銀行、BNPパリバ=14日のECB理事会でハト派的ではないリスクを市場は十分織り込めず。ドラギ総裁がボラティリティーを沈静化させるため、これまでのように「ジェダイのマインドトリック」を使う可能性があると指摘。ノルデア銀行はECBがユーロ相場と債券利回りを押し上げる余地があると分析。

ECBスタッフ予測でインフレ率が物価安定目標に近づく可能性も焦点に。ドラギ総裁がややタカ派寄りと解釈される方向にリスクは傾いている。ドラギ氏はそれほどハト派色を出さないこともあり得るとの見方もある。