2017/12/06

2017年12月6日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き(午後10時45分ごろ)

2017年12月6日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き(午後10時45分ごろ)

トランプ大統領の「エルサレムをイスラエルの首都と認める演説をする予定」を7日午前3時に控え、カナダ中銀の金融政策(据え置き予想)を午前零時に控えた、欧米市場は、「株安+債券利回り低下=USDJPYは112円を割り込むことはできなかったが、円はクロスで全面高」を維持し、他の主要通貨では何故かドル買いの動きへ。

アジア株の下落に続き、欧州株も弱くStoxxEurope600は-2.17(-0.56%)、独DAX-131.54(-1.01%)、イタリア・スペイン・フランス株も弱いが英FTSE100 は+8.70(+0.125)とかろうじてプラスを維持。GlobalDowは-13.02(-0.435)と弱い。

米10年債利回りは低下が止まらず前日2.353→2.33%へ下落、2年債も1.831→1.798%と下落へ。独10年債も0.309%と弱く、英10年債も1.231%と弱さが目立っている。

原油価格(WTI)は56.91-0.71(-1.21%)と低気味ながら、金、銀、コーン・銅は持ち直し気味。


USDJPYは、アジア・欧州市場の株安+債券利回りの低下=円高景況は止まらず、クロスでも円は全面高を維持しながら一時112円ちょうど近くまで下落するも続かず。112.00~112.30のレンジで推移しながら112.30の上値を試す動きが続いている。

EURUSDは、明確な材料は確認できないが、本日発表されると思われる、トランプ大統領によるエルサレムをイスラエルの首都と認める演説を意識しているのか、欧州株は弱く、国債の利回りも低下しリスク回避の動きが続いている。結果、アジア市場の1.1848を高値に一時1.1800を割り込む水準での取引が続く。

GBPUSDは、アジア市場序盤の1.3440台を高値に続落。英紙サン=英DUP(メイ政権を閣外で支える北アイルランドの民主統一党)はブレグジット交渉で国境問題があり今週の合意はないだろうと報道。交渉の難航が予想される中で、1.3350台まで続落中。ただし、交渉は継続中で今後の動きは極めて不明確。

AUDUSDは、第3四半期GDP=前期比0.6%(予想0.7% 前回0.8→0.9%)、前年比2.8%(予想3.0% 前回1.8%)→ 前年比は予想を下回るも、2016年第2四半期以来の大幅な伸びで一時上昇。今度は、予想を下回ったことや家計支出は前期比0.1%と2008年12月入りの低水準に着目し、豪中銀は短期的な政策変更はないことを示唆したことで、AUDUSDが売りへと変化し0.7570台へ下落。、政局の混迷や、前日から続く資源価格の下落に、豪州の資源価格(金属・鉱工業指数-2.1%)の下落もあり戻りは0.7590台を0.7600の大台を回復できず限定的で、0.7580近辺で推移中。

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英紙サン=英DUP(メイ政権を閣外で支える北アイルランドの民主統一党)はブレグジット交渉で国境問題があり今週の合意はないだろうと報道。

中国証券事項(6日)=中国人民銀行の研究所幹部は、金融機関による過剰なリスクテークを防ぐため、低金利長期化への期待が市場に広がらないよう適切な金融政策を講じることを提案。

中国銀行業監督管理委員会(銀監会)=、商業銀行の流動性リスク管理の向上に向けたルールの草案を公表。

メルシュECB専務理事=量的緩和終了に向けた信頼できる計画がリスク抑制の鍵。資産買い入れプログラムを急に終了すれば市場の過剰反応を招く。プログラムが長期化すればするほど、リスクも大きくなることを忘れてはいけない。

トランプ大統領=日本時間7日午前3時に、エルサレムをイスラエルの首都と認める演説をする予定。→ 発言することは織り込み済みとは思われるも、イスラム諸国が強く反発するのは必至で相場の波乱要因に変わりない。

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