2017/12/06

2017年12月6日(水曜)昨日5日、海外市場の動き(午前6時頃)

2017年12月6日(水曜)昨日5日、海外市場の動き(午前6時頃)

税制改革法案の可決=年内法案成立の可能性と、リパトリ減税のドル買い期待も潜在的に残るが、米株は弱く米10年債利回りは低下し、米貿易赤字が予想外に拡大、米総合PMIと米ISM非製造業景気指数も弱く、ドルは通貨間で動きも異なる。

EURUSD(-0.34%)とGBPUSD(-0.27%)は弱くドル買い、AUDUSD(+0.14%)とNZDUSD(+0.26%)は小幅高でドル売り、USDJPY(+0.18%)とUSDCAD(+0.22%)は小幅高でドル買い。

英国は、前日に続きブレグジット交渉を巡る期待とその思惑に揺れ上下変動へ。 北アイルランドにEU規制を残す案が外部にもれたことがきっかけに交渉が一時挫折。スタージョン・スコットランド首相とカーン・ロンドン市長は、北アイルランドがEU市場へのアクセスを維持するならスコットランドとロンドンもそうするべきだと主張。ユーロ圏首脳会議(12月14~15日)までに英国とEUが離脱条件の対立で打開策を示せるかが不確実で投機的な相場が続く(ただし、期待感は消えず)

結果、GBUSDは、アジア市場の早朝の高値1.3480近辺から、アイルランド国境問題で合意できず1.3370台まで下落。弱い英PMIに戻り売りが続く中で、今週まで猶予が残り1.3460台まで値を戻すも、今後の結果次第で上下変動が続く。

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◎米株は弱く、ダウ-109.41(-0.45%)、NasdaqとS&P500も小幅低下。欧州株も弱くStoxxEurope600は-073(-0.19%)。
◎米債利回りは短期上昇、長期下落。10年債は終盤にかけて軟化、前日2.372→2.36%、2年債は1.81→1.835%へ上昇。
◎原油価格は小幅上昇、57.66+0.19(+0.31%)

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USD 10月 貿易収支=-487億ドル(予想-454億ドル 前回-435→-449億ドル)→ 予想より赤字額が拡大

USD 11月 総合PMI・確報値=54.5(予想 前回54.6)、サービス業PMI・確報値=54.5(予想55.4 前回54.7)→ 総合は予想を若干下回る

USD 11月 ISM非製造業景気指数=57.4(予想59.0 前回60.1)→ 予想を下回る

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ユーロ圏首脳会議(12月14~15日)に向けて、4日のメイ首相とユンケル欧州委員長・バルニエEU主席交渉官との会談で大筋合意ができず。精算金や在英EU市民の権利保障はほぼ決着するも、アイルランドとの国境管理の問題は難航。EU外交官は英国が週内に両行は条件を示す必要があると指摘。

EUとの合意が成立目前にして立ち消えになったのは、英国の離脱後に英領北アイルランドがEUと英国の国境の最前線に立つことを避けるため、北アイルランドにEU規制を残す案が外部にもれたことがきっかけだった。この場合、国境は恐らく北アイルランドを含めたアイルランド島と大ブリテン島の間に引かれることになるため、メイ政権を閣外で支える北アイルランドの民主統一党(DUP)には受け入れられない内容だった。

この案に対しスコットランドのスタージョン首相とカーン・ロンドン市長は、北アイルランドがEU市場へのアクセスを維持するならスコットランドとロンドンもそうするべきだと主張。メイ首相は連合王国分裂の危機に見舞われるまでになった。


ロシア外務次官=ロシア政府は北朝鮮政府への影響を行使する用意がある。米国政府も北朝鮮政府も本当の戦争は望んでいないが、そのシナリオは存在する。

米議会下院=22日までのつなぎ予算の採決を6日に行う。

関係筋=米特別検察官はドイツ銀行にトランプ大統領と家族の口座に関する情報の提出を求めた。

米上院銀行委員会=パウエル氏の時期FRB議長の指名を賛成22反対1で承認。