2017/12/12

2017年12月12日(火曜)昨日11日、海外市場の動き(午前6時ごろ)

2017年12月12日(火曜)昨日11日、海外市場の動き(午前6時ごろ)

経済指標や発言も極めて少ない週明け月曜日の海外市場は、FOMC、BOE、ECBと、主要国の金融政策を前にして動きは緩慢。

ただし、NZDUSDはNZ中銀に「オア元副総裁を指名」に、市場に安心感が広まり一日を通じて1%超の上昇、GBPUSDは「ブレグジット交渉で英閣僚とアイルランド側の毒舌戦」に弱く、-0.3%超の続落となった。

NY市場ではJOLT労働調査(求人件数)が599.6万件と予想609、前回609.3よりやや低下、NY市中心部で朝の通勤ラッシュ時に爆発事が発生しテロの可能性に直後は一時ドル売りへと動くも続かず。

NZDUSDは、アジア市場の早朝0.6830台を安値に、NZ中銀総裁に元中銀副総裁のオア氏を指名。経験豊富でファンドマネジャーの経験もあるオア氏の時期総裁就任を受け、NZDUSDは0.6850台→0.6900台へ上昇。欧州市場に入ると0.6930台まで上昇し、欧州と米国市場では伸び悩むも、底堅く推移し0.6900~0.6930のレンジで推移。

GBPUSDは、アジア市場は1.3380~05のレンジから、欧州市場の序盤には1.3430台へ上昇。これをピークに、英政府内とアイルランド側とブレグジット交渉をめぐる毒舌戦が開始され、1.3330台まで緩やかに下落。ただし、大枠合意に向けた流れは変わりそうになく、下げ幅は限定的。(政治ネタによる上下変動には注意!)

USDJPYは、アジア市場の仲値後の113.69を高値に米国市場にかけては、NYテロ事件の可能性や米債利回りの低下もあり、株高の中でも113.24まで続落。米債利回りが反転上昇し、米株高を維持し終盤にかけて113.50台まで回復中。円クロスではGBPJPYを除き円安が目立っている。


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◎米株は上昇し、ダウは約57ドルと0.23%近く上昇、S&P500+0.32%、Nasdaq+0.51%の上昇へ。欧州株は上下変動しながらも小幅安でStoxxEurope600-0.05%。
◎米債利回りは、10年債利回りは一時の低下から値を戻し前日2.375→2.385%へ上昇、2年債は終盤にかけ上昇し1.798→1.823%へ上昇。
◎原油価格は、58.00ドルとパイプライン閉鎖やNY爆発事件に前日の57.36から上昇。

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プーチン大統領=シリアからロシア軍徹底を命令するも、へメイミーム空軍基地やタルトス港にある海軍関連施設を維持する意向。

デービス英離脱担当相(10日、BBCテレビ)8日の合意を英国が必ずしも順守しない可能性を示唆。アイルランド国境問題で合意ができない場合は英国が異なる規則定めることを否定せず。合意内容は「法的拘束力があるというよりも、意向を表明したものだ」と発言。

アイルランド側は反発。コベニー副首相が早速10日夜のツイッターで、コミットメントは「将来のいかなる合意の性質にもかかわらず、順守されなければならない」という合意文書の中の文言を挙げ、拘束力がないという主張に反論した。アイルランドは声明を出し、離脱交渉の第1段階に関する8日の合意を「英国が順守することは、アイルランド政府とEUにとって既定だ」と強調した。

NY市中心部で朝の通勤ラッシュ時に爆発事が発生。テロの可能性も。

ドイツ、フランス、英国、イタリア、スペイン5カ国の財務相=米国のムニューシン財務長官に書簡を送り、米国の税制改革により金融産業、および国際的な通商が阻害される恐れがあるとの懸念を示し、再考を促した。提案されている税源侵食措置などについて、外国企業への支払いなどに絡む純粋な商業上の合意までも対象とされる可能性があり、国際的な銀行、保険業務が影響を受ける可能性があるとも指摘。外国の金融機関が米国内での営業に消極的になる恐れもあるとの見方を示した。

NY連銀公表の11月消費者調査=インフレ期待が低下気味。今回の統計では1年先の期待インフレ率は2.61%で変わらず。3年先の期待インフレ率は2.81→2.78%へ低下。