2017/12/29

2017年12月29日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年12月29日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

12月29日、2017年最後の営業日、もちろん発言や指標も見当たらず、クリスマス明けから続くドル売りの流れは止まらず。ただし、来年の相場を見据えての動きなのか、年末年始の薄商いで相場を有利に誘導しているだけなのか判断できず。結局はテクニカルベースのトレーディング。

大納会の日経平均株価は終盤にかけて下落、-19.04(-0.08%)。上海総合とハンセンは上昇傾向を維持。米10年債利回りは2.431%(-0.003)と小幅低下、2年債は1.911%(+0.004)と小幅上昇するも前日とほぼ変わらず。

全体的な流れは、資源価格の上昇=関連通貨の上昇、米10年債利回りの低下(しかし、2年債は上昇を継続中)、米税制改革法案の成立=材料出尽くし、クリスマス、年末年始の大口参加者不在。

ユーロ圏・英国ではではブレグジット交渉第一弾通過、好調は欧州経済、インフレ加速を懸念するBOE、懸念は一向に解消できない北朝鮮リスク、解消するかタイミングが不明な日銀の緩和姿勢。

そんな中で、現実の動きはドル売りで、今日もアジア通貨では上昇する通貨が多く、新興市場国通貨でドル売り、主要通貨でもドル売り、資源国通貨でもドル売りを継続中。あまりにも過度にドル売りへ傾斜していることが気になるも、薄商いの中で投機的動きだけを考えると、年始まで引っ張っていきたくなることも理解できなくもない。

USDJPYは、112.97を高値に113円台を回復できず、逆に昨日の安値112.66を試し、112.69まで下落。欧州市場の序盤にはさらに112.64まで下押ししようやく下げ止まるも、113円台を超えなければ、円ブル派の強気ムードは変えられず。

GBPUSDは、昨日の高値1.3450台を超え、欧州市場に入ると1.3470台まで上昇、引き続き1.3430をボトムとした上昇傾向を維持。

USDCADは、1.26~1.29のコアレンジの下限を割り込み続落中。昨日の1.2660台をピークに続落傾向は止まらず。もっと広く見れば弱い12月22日のGDPに一時的に上昇した1.2796から続落傾向は止まらず。もっと長くいれば12月19日の高値1.2920から続落中。目先は1.2550台で下げ止まっているが、戻りも限定的。

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上海外国為替市場の人民元相場上昇=ドルに対して3カ月半ぶり高値。年間ベースでは2008年以来、9年ぶりの大幅高となる見込み。

アジア新興国通貨=大半が上昇し、台湾ドルは2013年以来の高値をつけた。

アジア新興国通貨=主要アジア通貨の中で、年間ベースでマイナスとなるのは、インドネシアルピアとフィリピンペソのみで、ルピアのパフォーマンスはアジア通貨の中で最悪に、ペソは5年連続でマイナスになる見込み。

アジア新興国通貨=一方、シンガポールドル、マレーシアリンギ、タイバーツの今年の上げは、2010年以降で最大、人民元は、2008年の金融危機以降で最大、インドルピーはここ10年で最大になる見通し。

原油価格(WTI)=60.32ドルで2015年6月来、2年半ぶり高水準。

AUDUSD=3週連続で上昇する可能性がたまり、年間ベースでは7年ぶりのお大幅上昇が見込まれる。

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