2017/12/30

2017年12月30日(土曜)昨日29日、海外市場の動き

2017年12月30日(土曜)昨日29日、海外市場の動き

今年最後の取引日。米国市場は株安+債券利回り低下し年末・年始のリスクを回避した動きへ。ドル売りはIMFのドル準備通貨の減少報告や米債利回りの低下に強まり、米債券市場の短縮取引もあり欧州クロージングタイムをピークにやや弱まるもドル売りの流れで終了。

米株は終盤にかけて下げ幅を加速、ダウは-118.29(-0.48%)、Nasdaq-46.77(-0.67%)、S&P500-13.93(-0.52%)。欧州株も弱くStoxxEurope600は-0.36(-0.09%)。英FTSEと新興国株は強い。

原油価格(WTI)は2015年半ば以来となる60ドル台を達成し60.10(+0.26)へ上昇。CRBindexも+0.823(+0.43%)も高値を更新し上昇。DXYは92.297と-0.305(-0.33%)と安値を更新。

EURUSDの上昇は最も強く前日比+0.52%と1.20の大台を達成し3か月ぶりの高値へ。メルケル独首相の退任を望む声が強まる中でも、独債利回りは上昇し、独CPIの前年比1.7%と予想外に強くECBの早期緩和解除の期待を残す動きとなった。アジア市場の1.1930台をボトムに強い独CPIにも1.2000の壁を破ることに失敗するも、弱い米株と米10年債利回り低下もあり、午前2時頃には1.2000の大台をクリアし1.2025まで上昇し、1.2000近くで終了。

USDCADは、資源価格や原油価格の上昇にも、1.26割れからのショートカバーと実需の買いに前日比+0.09%と上昇しカナダドル買いも一服。アジア・欧州市場は1.260の大台を割り込み売り傾向が強く1.2570台を高値に、1.2520台まで下落。米国市場の参入と共にショートカバーが強まり1.2560台へ上昇するも、原油価格の上昇と共に1.2510台へと再度下落。欧州勢が取引きを終わり薄い年末の相場の中で1.2580台まで上昇し、1.2580近辺で終了。

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イタリア総選挙=マッタレラ大統領は議会を解散し3月4日の総選挙を実施、イタリア国債利回り上昇。選挙後の議会は絶対多数政党不在のとなる見込みで、政治的な不安定や市場の混乱を招くのではないかとの見方が広がった。

メルケル独首相=独紙に「バトンを渡す準備が整う時が来た」と伝えた。SPDがCDU / CSUと他の大規模な連合を結成するために大幅な譲歩をしたくない。連立合意にはかなりの時間がかかり、さらに4ヶ月程度はかかる見込み。

新興国市場の株と通貨の年間上昇率は2009年来の強さ。

IMF公表データ=ドルの外貨準備比率は63.8→63.5%へ低下。準備高の水準は5.91兆ドル→6.13兆ドルへ上昇。ユーロの比率20.0%(2009年ピーク28%)、人民元1.08→1.12%、円4.6→4.5%。