2017/12/26

2017年12月26日(火曜)アジア市場の動き

2017年12月26日(火曜)アジア市場の動き

クリスマスホリデー明けの火曜日。欧州の主要市場は今日もボクシングデーの休場で、為替相場はZARJPYが9.0台へ上昇しUSDZARが12.50台へ下落した以外には、予想通りながら動きはまったく見られず。

今日の米国市場は通常通りの取引となり、どのような動きをするのか非常に気になる。クリスマスムードの継続で動かないのか、それとも、新たな年の始まりを演出してくれるか注目したい。

日本の全国CPIは前年比0.6%(予想0.5% 前回0.2%)、コア前年比0.9%(予想0.8% 前回0.8%)と強い数字となり、日銀議事録では「現時点で追加緩和を行うべきではない」との意見が増加。原油価格も上昇するも、為替相場の反応は鈍く市場参加者も少ない。

日経平均株価は-46.49(-0.20%)と弱く、逆に上海総合は+25.66(+0.78%)と上昇。米1年債利回りは2.492%(+0.008)、2年債も1.899%(+0.004)と上昇。原油価格(WTI)は58.48(+0.01)と小幅上昇に留まっている。

為替相場の動きは見られないが、一部報道では為替スワップで1カ月物ドル調達コスト一時4.1385%と、2008年10月16日以来9年2か月ぶりの水準に達したとあり、年末で市場の流動性が極端に低下や、金融機関のキャッシュ比率の低下が挙げられており、米金利の上昇はドル買いの要因となっている。

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日銀金融政策決定会合議事要旨(10月31日)=大方の政策委員が「現時点で追加緩和を行うべきではない」との認識を共有。現在のイールドカーブ・コントロール(YCC)政策では中立金利を年限別にならべた「均衡イールドカーブ」という概念を示し、実質イールドカーブを均衡イールドカーブよりも下に抑制することで緩和環境をつくり出している。

日銀金融政策決定会合議事要旨(10月31日)=ある委員は「現在の実質イールドカーブの水準は、全ての年限において均衡イールドカーブを大幅に下回っている」とし、「過去の金融緩和局面と比べても、既に十分に緩和的」との分析。

日銀金融政策決定会合議事要旨(10月31日)=会合では、新たな「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」についても議論が行われ、2017年度と18年度の物価見通しを引き下げたものの、物価2%の到達時期は「19年度ごろ」に据え置いた

北海ブレント先物=2015年6月以来の高値付近で数いい。OPECとロシア主導の減産を受けた堅調な需要見通しが支援。

為替スワップで1カ月物ドル調達コストが4%台乗せ=為替スワップ取引では、1カ月物のドル調達コストが一時4.1385%と、2008年10月16日以来9年2か月ぶりの水準に達した。→ 背景には年末で市場の流動性が極端に低下していることや、世界的なリスクオンの状況で金融機関のキャッシュ比率が低下していることがあると考えられる。

南アランド、NZDJPYが2年超ぶり9円台に上昇 ズマ大統領に早期退陣期待

黒田日銀総裁=世界経済は新たな成長局面に入ったが、日銀としては、2%の物価目標実現を目指して現在の金融緩和を粘り強く継続すると強調した。

黒田日銀総裁=今年はリーマンショック以降、抑制された状態が変化する転換の年だった。一時期伸び悩んでいた貿易量が「再び世界経済の成長率を上回るペースで増加している

黒田日銀総裁=現実の賃金上昇ペースは、過去の局面と比べ、景気の拡大や労働需給の引き締まりの割に鈍いと言わざるをえない。政策運営は「現在の長短金利操作(YCC)のもとで、引き続き強力な金融緩和を粘り強く進めて行く方針」と強調

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