2017/12/19

2017年12月19日(火曜)昨日18日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

2017年12月19日(火曜)昨日18日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

米税制改革法案の下院採決は順調に行けば19日午後1時半(日本時間20日午前3時半)、上院採決も19日を目指す。秒読み開始を意識したのか欧州株も強く米株も続伸、米10年債利回りは上昇。ただし、為替市場の反応は弱く織り込み済みなのかドル売りへ。

米株は上昇、ダウは140ドル近くと0.6%近く上昇、NasdaqとS&P500上昇。米債利回りは上昇、10年債利回りは2.39%台へ、2年債は1.82%台と終盤にかけて前日を下回る。原油価格(WTI)は上昇から逆に57.10台へ低下。

USDJPYは、米税制改革法案の採決を期待した、株高+米10年債利回りの上昇との連動性は見られず。クロスでは円安傾向が続く中で、東京市場の仲値近くの112.83を高値に上値は重く、欧米市場に入り円ショートの巻き戻しが加速し112.31まで下落。過去3日間は大枠で112.00~90のレンジで変わらず。

EURUSDは、独連立合意へ向けた動きは継続中、21日のスペイン・カタルーニャ州議会選挙は現時点で独立反対派・賛成は共に過半数は難しく、行方は独立反対の左派政党ポデモスの動き次第との観測が強い。EURUSDは早朝の1.1737を安値に前日の下げ幅を全部戻し、逆に前日1.1810台の高値を上回るとショートカバーが強まり、午前零時すぎには1.1830台へ続伸。EURGBPの売りが強まる中で1.1780台まで値を下げている。

AUDUSDは、16日の連邦議会の下院補欠選挙で自由党のアレグザンダー候補が勝利。保守連合は辛うじて下院の多数派を維持したこともあり、一日を通じて底堅い動きとなった。アジア市場の0.7640を安値に欧州市場序盤には0.7670へ上昇。一時0.7650台まで値を下げるも米国市場に入り0.7678まで上昇し0.7660台で推移。

GBPUSDは、メイ英首相は下院議会で「スムーズで秩序のあるブレグジットを提供するための準備が整っている」と発言。ブレグジット交渉の第一段階も過ぎ、年末を前にしたGBPショートの巻き戻しが強いのか、アジア市場の1.3310を安値に、米国市場には1.3419まで上昇。さすがに、前日の高値1.3447をつけることはできず1.3380近辺で取引されている。

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米下院=税制改革法案の採決を19日午後1時半(日本時間20日午前3時半)に実施する可能性がある。

米上院=税制改革法案を19日に採決にかける可能性がある、採決前10時間の討議が必要で時間は未定。

フィッチ=9月にS&Pの引き上げに続き、ポルトガルの格付けを「BBB+」→「BBB」へ2段階引き上げ、見通しは「安定的」→ ポルトガルは大手格付け会社3社のうち2社から投資適格級の格付けを取得。約5年ぶりに主要国債指数に組み入れられる可能性がある。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=FOMCで利上げに反対した理由は、弱いインフレや利回り曲線フラット化への懸念が理由。