2017/12/04

2017年12月4日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き



2017年12月4日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

税制改革法案の可決=年内法案成立の可能性と、リパトリ課税の減額でドル買いを期待する動きが、ロシアゲート疑惑を上回りひとまずドル買いリード。

USDJPYは、オープンでギャップを空け円安でスタートするも、アジア・欧州市場序盤の高値は113.07円と予想外に円売り圧力も鈍い。先週末終値112.20近辺からは円安水準を維持しており、米10年債利回りも上昇ししばらくは押し目買いのながれが続きそうでもあるが、週明け月曜日のオセアニア市場の上昇(下落)はそのトレンドを維持することができるか? やや不安が残り積極的な円売りの叶わず。

GBPUSDは、1.3433→1.3510→1.3419と相変わらず大きな変動を維持している。月末の特殊需要が掃けたとは言え、14日のユーロ圏首脳会議前にして、ブレグジット交渉の前進が期待されていることもポンド買いの流れを先週来維持している。ただし、1.3500~50の水準では相当売り圧力が強そうでもある。

税制改革法案=2日米上院が法案を可決したことで、年内の法案成立の可能性が高まる。上院が可決した税制改革法案は、企業が本国へ還流させる利益への課税率を、流動性資産については当初案の10→14.5%へ、非流動性資産については5→7.5%へ引き上げた。下院案は14.0%、7.0%より小幅高だが歩み寄りが見られた。市場ではドル買いインパクトに関してはやや懐疑的ながらドル買い要因であることは間違いない。

ロシアゲート疑惑=先週1日金曜日に、フリン前米大統領補佐官が、ロシア側と連絡を取るよう大統領候補だったトランプ氏から指示を受けたと証言する用意があるとの一部報道でドルが急落する場面があった。しかし、指示は選挙中ではなく選挙後の政権移行の期間中だったと訂正され、ロシア疑惑の動きがやや弱まるが、引き続きパンドラの箱。ただし、過去の教訓からロシアゲート疑惑が大幅なドル売りへと変化しその流れが続いたことはあまり記憶にない。


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◎日経平均株価は-111.87(-0.49%)と小幅低下、STOXX Europa600は+3.04(+0.79%)と上昇、ダウ先物も小幅高で推移。
◎米10年債は2.393%と上昇傾向を維持、独・英債利回り小幅高を維持。
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AUD 11月 TD証券インフレ期待=前月比0.2%(予想 前回0.3%)、前年比2.7%(予想  前回2.6%)

GBP 11月 建設業PMI=53.1(予想51.0 前回50.8)→ 予想と前回を上回る

EUR 12月 センティックス投資家センチメント=31.1(予想33.6 前回34.0)

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米韓、過去最大規模の空中合同演習を開始、4日~8日まで。

日経平均株価は、8日のメジャーSQ(特別清算指数)算出に向けボラティリティー拡大への警戒感も

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