2020/01/03

1月3日(金)23:00時ごろの動き

1月3日(金)23:00時ごろの動き

アジア時間に発表があった、米軍によるイランのソレイマニ司令官殺害の報道に、2日の楽観的なムードは一変。原油価格(WTI)は一時64.09ドル(前日61.18)まで急伸。為替相場は二日連日のドル高で、リスク回避のJPY買いが強まる。

リスク回避に株価は下落し、債券は買われ利回りは低下。欧州株は弱く、米株先物も一時1%近く下落。米債利回りは弱く10年は1.83%台で推移。

為替市場は、前日に続き2日連続でドル高+JPY高の動きで、米イラン緊迫化を受けドルとJPYの買いの流れが強まり、クロスではJPYが全面高。一方、リスクAUD+NZD+GBPの上昇が目立っている。、

USDJPYは、前日のNY市場で一時108.21まで下落後に108.50台まで反発し市場参加者が不在のアジア市場に引き継がれた。直後に108.63まで上昇するもこれを高値に上値の重い展開が続いたが、米軍によるイランのソレイマニ司令官殺害の報道に、米株先物が下落し安全資産のJPY買いが強まり108.00まで下落。欧州市場の序盤では107.92まで底値を切り下げ、108.10台で推移している。今後も、イランの報復措置の有無が、新たな火種になり、JPY相場に大きく影響を与えることになる。

経済指標では、独失業率は5.0%で変わらないが、失業者数が予想外に増加、独CPIは前回のマイナス圏を脱し強く、予想も上回る。午前零時に発表される米ISM製造業景況指数が注目される。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

16:00    GBP 12月 ネーションワイド住宅価格=前月比0.1%(予想0.0% 前回0.5%)、前年比1.4%(予想1.4% 前回0.8%)

16:45    FRN 12月 消費者物価指数=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.1%)、前年比1.4%(予想1.3% 前回1.0%)(HICP)・速報値=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.1%)、前年比1.6%(予想1.3% 前回1.2%)、

17:30    CHF 12月 SVME購買部協会景気指数=50.2(予想49.1 前回48.8)

17:55    GER 12月 失業率=5.0%(予想5.0% 前回5.0%)、失業者数=前月比0.8万人(予想0.2万人 前回-1.6→-1.4万人)→ 失業者は予想を大幅に上回る

18:30    GBP 12月 建設業PMI=44.4(予想45.8 前回45.3)

22:00    GER 12月 消費者物価指数・速報値=前月比0.5%(予想0.4% 前回-0.8%)、前年比1.5%(予想1.4% 前回1.1%)、HICP前月比0.6%(予想0.5% 前回-0.8%)、HICP前年比1.5%(予想1.4% 前回1.2%)→ 前回のマイナス圏を脱し強く、予想も上回る。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【イラン革命防衛隊司令官死亡関連】→石油生産地域で軍事衝突が生じるとの懸念が強まる。
〇米国防省
バグダッドの空港で現地時間3日未明、イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官らを乗せた車列を空爆、同司令官を殺害したと発表
〇イランの最高指導者ハメネイ師
ソレイマニ司令官を殺害した者に対する「手厳しい報復」を表明。国営タスニム通信によれば、同国政府は3日間の服喪を宣言した。
〇イランのザリフ外相
軍による同司令官殺害を「国際的なテロ行為」と非難

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※