2020/01/25

2020年1月25日(土)昨日24日、海外市場の動き

2020年1月25日(土)昨日24日、海外市場の動き

新型肺炎の感染拡大にリスク回避の流れが強まる。日米で共に二人目の感染者を確認、シンガポール・フランスでも患者を確認、中国では移動制限が11都市に拡大。市場は中国が春節に入り感染の拡大を危惧しリスクオフ。

為替相場はリスクオフに反応し、USD高+JPY高。NYダウは-0.6%弱、Nasdaq+S&P500は-0.9%近く下落。WTIは一時54ドル割れまで続落、米債利回りは低下し10年債は一時1.66%台まで低下、原油価格下落、金価格上昇。

USDJPYは、アジア市場の109.44をボトムに欧州市場ではGBPJPYやNZDJPYの上昇や欧州株高やダウ先先物も小幅高一時109.65まで値を戻すなど底堅い動きとなった。米国市場に入り、新型肺炎の感染拡大の報道が続き、米株は下落し米債利回利回りは低下し資源価格は下落。

リスクオフの流れが強まると、前日の安値109.27を割り込み終盤にかけては109.17まで下落してようやく下げ止まる。中国の春節による人の大移動時期にあたり週末リスクを意識した流れで、JPYは他の主要通貨に対しても全面高。週明け月曜日の相場は週末の感染拡大の度合い次第。

GBPUSDは、22日の2014年4月以来となった強い英CBI製造業受注指数に続き、24日は強い英PMIの総合が2018年9月以来の高水準となり、BOEの緩和期待がやや弱まる。発表直後は一時1.3171まで上昇するも続かず、1.3080まで下落、米国市場では1.3057まで続落しようやく下げ止まる。

売りへの急変の要因は不明ながら、1月30日のBOE金融政策委員会で緩和見通しが100%払拭されたわけではなく、22日の英CBI製造業受注指数を受け上昇したスタート地点に逆戻りしただけかもしれない。

NZDUSDは、アジア早朝・NY市場クローズ間際の強いCPIを受けて急伸した余韻を残しながらも、欧州市場序盤の0.6629を高値に上げ止まり、米国市場ではリスクオフの流れに0.6599まで下落と、CPI発表直前の水準近くまで逆戻り。

USDCADは、一日を通じて底値を切り上げるも小幅なレンジで推移。1.3124~33のレンジ相場で動かないアジア市場から、欧州市場では1.3121~42のレンジで推移。米国市場に入りカナダの小売売上高は除く自動車は予想と前回を下回るも何とかプラス圏を維持した結果を受け1.3118~36のレンジで上下しながら、原油価格の下落やドル高の流れに1.3153まで上昇し高値圏で推移。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

23:45    USD 1月 総合PMI・速報値=53.1(予想 前回52.7)、製造業PMI・速報値=51.7(予想52.5 前回52.4)、サービス業PMI・速報値=53.2(予想52.9 前回52.8)→製造業は強いが、サービス業は弱いが総合では前回を上回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ムニューシン米財務長官(ダボス)
世界的な通商問題を巡ってはデジタル課税などを巡る欧米の攻防が注目を集めた。
①米企業のみを対象とした課税には反対と主張。
②中国は米国からの輸入拡大プログラムの一環として他の関税措置も取り下げると予想
③両国間に見解の相違はない、第2段階の合意に向け、近く交渉が開始されると予想
④基軸通貨としてのドルの責任を極めて深刻にとらえている

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※