2020/01/15

2020年1月15日(水)昨日14日、海外市場の動き (午前5時半ごろの動き)

2020年1月15日(水)昨日14日、海外市場の動き (午前5時半ごろの動き)

今日15日は米中通商協議「第1弾」合意署名の日。それに先駆け米国は対中為替操作国の認定を解除済みで、中国は米製品・サービスの購入を向こう2年間で拡大すると確約。「貿易戦争+通貨摩擦」は休戦入り。

米CPIの前月比が弱くようやくドル買いも収まりEURUSD+GBPUSDは買いへと変化。米株が動いたの今回の米中署名合意にも関わらず、大統領選終了まで対中関税(3600億ドル相当)は維持されるとの報道に市場は反応。

米株は値を下げ、米債利回りは低下、JPY買いが一時強まる。USDJPYは欧米市場で110.10台を高値(アジア市場では110.21)に、この報道を受け109.86まで下落するも、筋書通りの動きと分かり110台まで値を戻すが、米債利回りだけは弱さが目立ち、積極的に110台超えを買う動きも見られず。中期的なポジションを真剣に考える時期では?

ブルームバーグの報道をよく見ると、「合意署名から10カ月を経過してから、米国は進展状況を検証し、その結果次第で現在3600億ドル相当に課している関税が引き下げられる可能性があるということで、両国は理解している」とあり、「筋書通り」では?

ダウは一時150ドル近く上昇から、ブルームバーグの「対中関税は11月の米大統領選挙が終わるまで維持される可能性」との報道に値を下げるも前日比ではプラス圏で推移。米10年債利回りは1.81%台まで緩やかに低下。

原油価格(WTI)一時58.72ドルまで上昇後も、58台を維持し小幅高で推移。金価格は1536ドル台のボトムから下げ幅を縮小し1540台で推移。

GBPはBOEの利下げ観測が強く上値が抑えられる中で、ジョンソン英首相は「年末までにEUとの通商合意を確保する可能性が非常に高い」との発言を好感しているのか? GBPUSDは、EURGBPの売りもあり、欧州市場の序盤につけた1.2954をボトムに欧州市場では一時1.3014まで上昇。米国市場に入り米CPIを受けてから上昇が再開され、終盤にかけては1.3030台まで上昇している。

AUDUSDは、最近の強さが見られる経済指標、「貿易戦争+通貨摩擦」は休戦入りの好材料にも、アジア市場の0.6885をボトムに、欧米市場では大枠0.6890~10のレンジ相場が続き、変化は見られず。押し目買いの流れを継続中。

USDCADは、期待感はCAD高なのだが、原油価格が58ドル台と安定するも、ポジションが溜まるとすぐに萎んでしまう。結局は1.30台まで値を戻してからは、大枠1.3030~80のレンジ相場を抜け出せず。1月10日の高値1.3105を上抜けするまでレンジ相場で対応。

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22:30    USD 12月 消費者物価指数=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比2.3%(2.3%予想 前回2.1%)、コア前月比0.1%(0.2%予想 前回0.2%)、コア前年比2.3%(予想2.3% 前回2.3%)→ 前月比とコア前月比は予想を下回るも、前年は強く、直後の反応は小幅なドル売りへ。

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〇複数の関係者(ブルームバーグ)
①対中関税は11月の米大統領選挙が終わるまで維持される可能性
②引き下げは第1段階合意の順守状況次第。
③署名から10カ月を経過してから、米国は進展状況を検証し、その結果次第で現在3600億ドル相当に課している関税が引き下げられる可能性があるということで、両国は理解している。

〇イラク軍の声明
①バグダッド北部のタジ基地がミサイル攻撃を受けた

〇英独仏
①イランの核開発抑制に向け「紛争解決手続き」を正式に発動すると発表
②最終的にはイランに対する国連制裁再開につながる可能性がある。

〇ジョージ・カンザスシティー連銀総裁
①米経済は全般的に良好で、政策金利を当面維持する方針は適切
②昨年実施した利下げに対する経済の反応や今後入手される指標を見極めるため、当面の金利維持は妥当
③適切な政策スタンスを見極める時間が必要になる
④製造業や企業の設備投資が今年も低調となり、消費支出の足かせになる恐れがあると予想しており、そうなれば、FRBが追加利下げを余儀なくされる可能性がある。
⑤長期トレンド成長率が1.75━2%程度に減速する可能性がある。

〇ビルドワドガロー仏中銀総裁
①向こう数ヵ月は金利安定の予想が適切

〇日経新聞
①中国が「通貨切り下げを自制する」と約束したといい、人民元の対ドル相場は1ドル=6.8元程度と米中双方が折り合える「適温」の水準に落ち着いた。貿易戦争とともに通貨摩擦も「休戦」に入ったが、米財務省は「中国は国有銀行など多様な操作手段を持つ」と警戒を緩めていない。

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