2020年1月8日(水)14:45時ごろの動き
イラン革命防衛隊はイラク米空軍基地にミサイル攻撃を実施。トランプ大統領が宣言した報復攻撃を危惧しながらも、株価、債券、為替市場はリスク回避の動きは限定的で続かず。
市場はトランプ氏の次の一手を危惧して待ちの状態なのか、それとも、それほど市場は今回の動きを危惧していないのか? 読みは複雑で、為替相場はリスク回避にJPYが一時選好されるも元の水準近くに逆戻りし、他の主要通貨は大きな変化は見られず。
原油価格(WTI)は65.60台まで上昇後に上昇幅を縮め63ドル台で推移。金価格は1610台まで上昇とやや伸び悩むも前日からの上昇を維持。
日経平均株価は一時600円超の下げ止まるも下げ幅を縮め前日比-340円近辺で推移し、上海総合も弱く1%弱下落へ。米10年債利回りは一時1.7%台まで下落から値を戻し1.77台で推移するも、前日比では低下傾向が続く。
肝心の為替相場は、イランのイラク米空軍基地攻撃の報道を受け、セオリー通り「リスク回避のJPY買い」に108.40台→一時107.65まで下落するも、ザリフ・イラン外相は「戦争を求めず」との報道や、反撃する可能性を危惧したトランプ大統領からサプライズ発言はなく、「トランプ大統領は8日の米国時間に声明を発表する」との報道に対して、ホワイトハウス報道官は「今晩の演説を予定していない」とあり、ー方向に決め打ちできず。
もちろん、このまま終われば、107.60台、107.70台とボトム感が強い可能性もあるが、前日のNY市場を見ていると108.65~70の壁を完全に(クリーズベースで)上回るまでは高値も買うことも難しいい。
USDCADは、前日NY市場の高値1.3029、早朝の高値1.3007と上値を切り下げ、一時1.2980台まで下落とCAD買いの流れとなっている。
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【米・イラン】
〇イラン革命防衛隊
①イラクのアル・アサド空軍基地にミサイル攻撃を行ったと発表。
〇ホワイトハウス・グリシャム報道官
①トランプ大統領が「説明を受けて状況を注視し、国家安全保障チームと協議」。
〇イランのザリフ外相
①イランの比例した措置は終了、我々は戦争を求めていない
〇トランプ大統領
① 明日午前にイランに対して声明を発表。
〇ホワイトハウス報道官
①トランプ大統領が今晩の演説を予定していない
〇革命防衛隊司令官(国営TV)
①米ターゲットに対するイランのミサイル攻撃は最初のステップ
〇イラン国営テレビ
①80人のアメリカ人テロリストがミサイル攻撃で殺された
②米軍のヘリコプターや軍事装備に、非常に大きな損傷を与えた
【ブレグジット】
〇ジョンソン英首相
①2020年12月までとなっている離脱後の移行期間を延長せず、通商協議をそれまでに終わらせること、また通商交渉は既存のルールの変更ではなく、野心的な自由貿易協定の形を模索する方針を強調した。
①英国はEUと離脱協議の交渉を開始。8日にフォンデアライエン欧州委員長およびバルニエ首席交渉官と会談。
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