2020/01/01

2020年1月1日(水)31日の海外市場の動き

2020年1月1日(水)31日の海外市場の動き

令和2年、明けましておめでとうございます。

平成元年最後の12月31日の海外市場は、米株高、米債券利回り上昇と、実需筋不在+投機筋主役の中、ドル全面安で終了。

トランプ氏は「米中通商協議の第1弾合意で1月15日に署名し、第2段階協議で北京に行く」とあり、第2段階の合意まですぐに期待はしていないが、やや意識も。

為替相場で特に目立ったのは、GBPとCADの上昇で、GBPUSDはアジア市場の安値1.3106→1.3284まで上昇、USDCADも1.3068→1.2952と久々に1.30の大台を割り込んでいる。 

GBPはブレグジットの動きを意識したGBP買いが根底では続いており、AUD+NZD+CADと資源関連通貨の上昇は12月終盤にかけて止まらず、米中通商協議の楽観的な動きを強く意識した流れが続いている。

また、USDJPYはドル全面安の中でようやくフォロー。200時間MAを上限として下げ圧力が続いており、その水準は109.32近辺にあり、この水準を上値として維持できている間は、本邦実需筋不在の中で、下値を試す動きが続きそう。

経済指標では、ケース・シラー米住宅価格指数は強く5か月ぶりの上昇幅に対して、FHFA住宅価格指数は弱く、CB消費者信頼感指数は弱く米景気の期待度も弱まる。


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S&P
〇アルゼンチンの外貨建て長期格付けを「選択的債務不履行(SD)」から「CC」に引き上げる

中国人民銀行(中央銀行)傘下の外為市場運営機関、中国外国為替取引システム(CFETS)
〇主要通貨に対する貿易加重ベースでの人民元の価値を示すCFETS人民元指数.CFSCNYIの構成比率を来年1月1日から変更
〇ドル比率22.4→21.59%、ユーロ16.34→17.40%、

IMF
〇2019年第3四半期の世界全体のドル準備額は前期6.78兆ドル→6.75兆ドルに減少するも、通貨準備総額に占める割合は61.49
→61.78%と1年ぶりの高水準。
〇円は5.6%、人民元2.01%、ユーロは20.07%

トランプ大統領
〇1月15日に米中易協議の第1段階の合意に署名し、第2段階の協議で北京に行く。

中国外務省
〇劉鶴副首相の訪米についてはノーコメント

ナバロ米大統領補佐官
〇中国との合意は確実だろう、1月には署名ができるだろう。
〇2020年に英国、ベトナム、ヨーロッパの貿易交渉が予測される
〇2020年のGDP成長率は3%に近い

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