2020/01/23

2020年1月23日(木)23:30時ごろの動き

2020年1月23日(木)23:30時ごろの動き

新型肺炎の感染の影響は止まらず。リスク回避の流れに中国株の大幅安に続き欧米株安で、債券利回りも低下。資源価格は弱く、為替相場はUSD高+JPY高。加え強い豪雇用統計にAUD+NZDも健闘中。

原油価格(WTI)は55.00まで続落。欧州株は下落しダウ先物も弱く現物株も下げ幅が目立っている。米債利回りは弱く10年債は一時1.72台まで下落し、下げ圧力が続いている。

EURUSDは、注目のECB理事会は期待通りで、金融政策の据え置きを決定。大半は事前予想通りながら、ラガルド総裁から「成長見通しのリスクは以前ほど深刻ではない」とあり、財政拡大リスクも弱まるとの判断なのか、直後の反応は1.1090→1.1108まで上昇するとも続かず。逆に、「金利は現行水準かそれ以下にとどまる」、「量的緩和(QE)は必要な限り継続」、「成長見通しのリスクは依然として下向き」ともあり、逆に1.1060まで下落している。

AUDUSDは、アジア市場で発表となった強い豪雇用統計に急伸した流れを何とか維持。欧州市場に入っても大枠0.6860~75の狭いレンジが続き高値圏で推移しているが0.6880が一つの壁となっており、新型肺炎の感染の影響=中国経済の成長鈍化のリスクも気になる。

USDJPは、新型肺炎の感染の影響に、株安+債券利回りの低下=リスクオフで、JPYが選好される流れは変わらず。どこまでJPY高へと動くのか手探りで確かめる動きで、クロスでもJPY高が目立っている。

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21:45    EUR ECB理事会=政策金利0.0%、限界貸出金利0.25%、中銀預金金利-0.25%、月間債券買い入れ200億ユーロの据え置きを決定、予想通り。

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ECB理事会
①現状の大規模な金融緩和策を維持すると決めた。債券買い入れは利上げの直前まで継続
②2003年以来初の「広範な戦略検証を開始」することに合意、
③何年にもわたる大胆な金融緩和にもかかわらず「インフレが回復しない中、「政策を再検討」する。
④欧州経済の先行きは依然として不透明で、物価上昇率も1%台前半と勢いを欠くためだ。物価目標の実現が見通せず、政策の副作用への懸念が強まるなか、金融政策の総点検にも乗り出す。
⑤インフレがしっかりと目標に収束するまで「金利は現行水準かそれ以下にとどまり」、」「量的緩和(QE)は必要な限り継続」するとのガイダンスも繰り返した。

ラガルドECB総裁
①「成長見通しのリスクは以前ほど深刻ではない」
②インフレ期待の指標は安定している
③非常に緩和的な政策が長期に渡り必要
④成長見通しのリスクは依然として下向き

ラガルドECB総裁
①価格の安定、物価の計測、コミュニケーションなどについて検証し、専門家や学会の見方とも連携し、11月か12月に戦略で合意できることを期待。

ロス米商務長官
①2020年中にEUとの貿易合意に達すること望む
②EUからの輸入自動車や同部品に対する追加関税措置は「除外されていない」、EUが貿易交渉で譲歩しなければ発動する
③英国との貿易協定は「トランプ米大統領の極めて重要な優先課題

ノルウェー中銀 金融政策発表
①政策金利1.5%の据え置きを決定、予想通り。
②オルセン総裁は「先行きの見通しとリスクバランスに関する理事会の現在の評価は、政策金利が当面は現行水準で維持される可能性が最も高いことを示唆 
③中銀ではこれまで理事会が金融政策を決定していたが、今回から新設の政策決定委員会が金融政策を決定することになった。

レッドサム・ビジネス・エネルギー・産業戦略相
①米国と英国は貿易協定を締結することに互いにコミットしている
②英国は米国と貿易協定を締結したいが、グーグル、フェイスブック、アマゾンなどにデジタルサービス税を課税する方針
③英国は、世界の売上高が年間5億ポンド以上のハイテク企業に対し、2020年4月以降、英国の利用者から得た所得に2%課税する計画。

英首相報道官
①EU、英国と年内に将来の貿易協定を結ぶことに合意

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