2020/01/23

2020年1月23日(木)15:45時ごろの動き

2020年1月23日(木)15:45時ごろの動き

新型肺炎の感染広まりに市場全体に弱気ムードが拡散しリスクオンの流れに。株安+債券利回り低下+資源価格下落+USD高+JPY高+強い雇用統計にAUD高も加わる。

原油価格(WTI)は55ドル台半ばと大幅下落、金価格は上昇幅を縮め前日終値付近で推移。日経平均株価は1%弱の下げと弱く、中国株は弱く上海総合は3%弱の下げとなっている。また、米債利回りも低下し10年債は1.74%台へと下落。

為替相場はリスクオンの流れの中で、豪雇用統計は以外にも失業率は低下し、新規雇用者数が大幅上昇となったことで、豪中銀の利下げ観測が弱まり、ショートポジションの巻き戻しに、AUDUSDは発表直後の0.6830台→0.6879まで急進したが、中国経済が新型肺炎の感染拡大のネガティブ要因を抱えていることもあり、上値も重くなっている。

USDJPYは、株安+債券利回り低下、資源価格下落と、流れは完全にリスクオン。早朝の109.86を高値に、前日の安値を割り込み109.50台まで下落と、1月13日来のJPY高水準で、クロスでもJPYは全面高で推移。

GBPUSDは、前日にGBP買いの要因となった強い英CBI製造業受注指数(2014年4月以来の高水)の余波に1.3151を高値に1.3119まで下落と弱含みで推移。また、英議会上下両院で今月末のEU離脱関連法案が通過し、エリザベス女王の裁可を経て法案となり、年内のEU離脱が実現に向けて動きだす。このプラス面は残るもドル高の流れに押されて弱いが、前日の安値圏で何とか下げ止まっている。

USDCADは、CAD高期待から予想外となったカナダ中銀のハト派発言と成長率予測の下方修正、利下げ観測の継続と、失望の売りへと変化。早朝の1.3127をボトムに1.3171まで上昇中で、1.3000~1.3200のレンジの上限に近づきある。

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8:50    JPY 通関ベース貿易収支=季調済-1025億円(予想-2360億円 前回-608億円)、季調前-1525憶円(予想-1500億円 前回-821→-852億円)

9:00    AUD 1月 消費者インフレ期待=前月比4.7%(予想3.8% 前回4.0%)

9:30    AUD 雇用統計:失業率=5.1%(I予想5.2% 前回5.2%、新規雇用者数=2.89万人(予想1.5万人 前回3.99万人)、フルタイム雇用者数=-3000人(予想 前回0.42→0.33万人)、パートタイム雇用者数=29200人(予想 前回3.57→3.51万人)、労働参加率=66.0%(予想66.0% 前回66.0%)→ 失業率は改善し、新規雇用者は拡大しAUD買いが強まる

13:30    JPY 11月 全産業活動指数=前月比0.9%(予想0.1% 前回-4.3→-4.8%)

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中国人民銀行馬駿委員
①人民銀として引き続き、経済の資金調達コストを低下させる方針だが、レバレッジ比率の上昇を阻止し、インフレ圧力も考慮する必要がある

ポンペオ米国務長官
①イランに近いイスラム教シーア派武装組織「ヒズボラ」が支配するレバノンの新政権について、米政府として支持するか明言できない。

ディマイオ党首が22日、党首を辞任すると表明
①イタリア連立政権の一角を担う「五つ星運動」のルイジ・ディマイオ党首が22日、政権運営に苦慮したため支持率が大幅に低下。党首を辞任すると表明。
2かつては欧州で特に影響力が強い反エスタブリッシュメント(既存勢力)政党だったが、議員の離党も相次ぎ、打撃を受けている。

中銀が2月7日に発表する四半期金融政策報告で、①修正後の予測と森林火災の問題に関する議論の内容が盛り込まれる見通しだが、森林火災だけを理由に利下げを決める可能性は低い。

英議会上下両院
①今月末の欧州連合(EU)離脱に向けた関連法案が通過。エリザベス女王の裁可を経て法案が成立する。

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