2020/01/19

今週の為替相場を考える(1月20日~24日)

今週の為替相場を考える(1月20日~24日)

米中通商協議「第1段階」合意の署名も終わり、第2段階目に突入するも、11月の米大統領選後に後ずれする可能性も否定できず。とりあえずは小康状態が続く可能性が高い。

米イラン緊張も、米国の対イラク米軍基地攻撃の報復の矛先は金融制裁へと移り、火種を残しながらも最悪事態はとりあえず回避しているように思える。ブレグジット問題も英総選挙を経て離脱関連法案も可決され1月末に向け、BOE金融緩和期待などのリスクは残るが最悪事態を回避による安心感も。

ある意味では、クリスマス休暇、年末・年始の休暇も終わり、懸念の米中通商協議、米イラン対立もひとまず区切りが付き、元の水準に逆戻ししてこれから本格的なトレンドが出る動きを期待したくなる。

世界的な株高の流れは、米中貿易戦争や米イラン問題にも関わらず上昇傾向は止まらず、特に米株高は高値を更新しており強さは格別。

USDCHFを見ると続落しCHF高で2018年9月末の水準近くに、EURCHFは2017年4月の水準まで続落。USDJPYは年末・年始が過ぎて逆に110.00円の大台を達成しており、JPYの弱さだけが目立っておりどこまでJPY安が続くのか試してみたくなる。

JPYはクロスでも弱い。EURJPY、CADJPY、CHFJPYと高値を更新中で、短期は別に中期的にAUDJPY74.00、NZDJPY71.00、GBPJPY140.00、EURJPY120.00で長い意味ではボトムを達成しているように見えてならない。

それと別途説明しているが、14日発表の最新IMMポジションから見てもJPY一弱で他の主要通貨は選好されている。保有ポジションからはCADとGBPがロングを維持しておりこの流れが今後も続く可能性も意識したい。

USDJPY
リスク回避時に買い選択される動きも少なく短期的に終了している現状は、JPYの強さは感じられず。110円の大台を達成しオプション絡みや、週足のオシレータ系では買われすぎにあり、実需筋などのドル売り(JPY買い)が続く可能性を意識しながらも、109.70をボトムに上昇力は変わらず。109.50を割り込むと一時撤退で様子見。

EURUSD
米中通商協議、米イラン問題などあるも、結果としてクリスマス前後の水準となる1.1050~00の水準に逆戻り。年末に薄商いの中で一時1.1200台を達成し勝負ありと思えながらも失速。結果として1.1100~1.1200のレンジを抜け出せず。量的緩和や金融緩和のリスクを意識している可能性もあるが、逆にゼロ金利のリスクが危惧する声も強く、押し円買いの流れは変わらず、上昇を期待。

GBPUSD
ブレグジット問題も英総選挙を経て離脱関連法案も可決され1月末に向け、BOE金融緩和期待などのリスクは残るが最悪事態を回避による安心感も。先月は一時1.3000の壁を上抜け1.35台まで上昇し勝負ありと思われたが失速。最悪事態は回避されていることもあり1.2960~70近辺をボトムに1.3000~1.3100レンジ再開を期待。

USDCAD
年末年始の薄商いで念願の1.300の大台を割り込みながらも、1.29台ミドルをボトムに反発し、1.3100台まで一時値を戻していた。USMCA、原油価格の影響をうけながら、メリットとなった米中貿易戦争、米イラン衝突リスクの蚊帳の外の通貨の優位性は弱まっているが完全に消滅せず。テクニカルからも完全にCAD売りに至ってはおらず、1.300割れ期待感は変わらず。

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