2020/01/24

2020年1月24日(金) 23:15時ごろの動き

2020年1月24日(金) 23:15時ごろの動き

新型肺炎の感染拡大は止まらず、ただし、WTOは緊急事態宣言せず。

アジア市場で日本株は小幅高ながらは中国株は弱さを取り戻せず。欧州株は強く、米株も上昇からスタートへ。米債利回りは小幅低下で大きな変化は見られず。為替相場は、新型肺炎を材料としたリスクオフの動きは影を潜め、ダボス発にも大きな変化は見られず、経済指標の結果に相場が反応するも結局はドル高。

早朝6:30時とNY市場の引け間際に発表となったNZのCPIは予想外に強く出たことで、NZDUSDは0.6605→0.6621まで上昇、欧米市場を通じて0.6609~29のレンジで推移中。

EURUSDは、欧州に入りGERとユーロ圏PMIが予想外に強く、株高に結びつき直後につけた1.1062の高値を付けるも、逆に1.1026まで値を下げ下落傾向を継続。

GBPUSDは、英PMIは製造業+サービス業PMIが予想外に強く2018年9月来の高水準となったことで、利下げ観測が後退し直後は1.3171まで急伸するも、逆に1.3080まで下落するなど乱高下が続く。

USDJPYは、新型肺炎の感染拡大にもWHOは緊急事態宣言を見送ったこともあり、JPY買いはすっかりと影を潜め、109.44をボトムに109.45~65の20ポイントのレンジ相場。NZDを除き他の主要通貨でドル買いが強く、クロスでは小幅ながらもJPY高傾向が続く。

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6:45    NZD 第4四半期 消費者物価指数=前期比0.5%(予想0.4% 前回0.7%)、前年比1.9%(予想1.8% 前回1.5%)→ 前期比は前回を下回るも予想より若干強く、前年比は前回と予想を上回り、NYクローズ間際にNZDが上昇へ。NZ中銀の利下げ観測が後退へ

8:30    JPY 12月 全国消費者物価指数=前年比0.8%(予想0.7% 前回0.5%)、除く生鮮=前年比0.7%(予想0.7% 前回0.5%)、除く食品エネルギー=前年比0.9%8予想0.9% 前回0.8%)→ 前回を上回る

8:50    JPY 日銀政策決定会合議事要旨
17:15    FRN 1月 総合PMI・速報値=51.5(予想52 前回52)、製造業PMI・速報値=51.0(予想50.6 前回50.4)、サービス業PMI・速報値=51.7(予想52.2 前回52.4)→製造業は強いが、サービス業は弱く総合も予想と前回に届かず、総合は4か月ぶりの低水準。

17:30    GER 1月 総合PMI・速報値=51.1(予想50.5 前回50.2)、製造業PMI・速報値=45.2(予想44.5 前回43.7)、サービス業PMI・速報値=54.2(予想53.0 前回52.9)→ 製造業、サービス業ともに強く予想を上回る、総合は5か月ぶりの高水準

18:00    EUR 1月 総合PMI・速報値=50.9(予想51.2 前回50.9)、製造業PMI・速報値=47.8(予想46.8 前回46.3)、サービス業PMI・速報値=52.2(予想52.8 前回52.8)→製造業は強いが、サービス業は弱く総合も予想と前回に届かず、製造業に底入れの兆しも

18:30    GBP 1月 総合PMI・速報値=52.4(予想50.7 前回49.3)、製造業PMI・速報値=49.8(予想48.7 前回47.5)、サービス業PMI・速報値=52.9(予想51.0 前回50.0)→ 製造業、サービス業共に強く総合も強く、2018年9月以来の高水準で、利下げ観測が後退し予想は5割を割り込み、GBP買いが強まるも、逆に急落。

19:30    EUR ダボス会議 ECB総裁、日銀総裁、人民銀行副総裁、米財務長官、その他多数の要人発言予定
22:30    CAD 11月 小売売上高=前月比0.9%(予想0.9% 前回-1.2→-1.1%)、除く自動車前月比=0.2%(予想0.4% 前回-0.5→-0.4%)→ 除く自動車は予想と前回を下回るも何とかプラス圏を維持

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ECB専門家調査
①GDP成長見通し、2020年1.0→1.1%、2021年1.3→1.2%、2022年1.4%
②インフレ見通し、2020年1.2→1.2%、2021年1.4→1.4%、2022年1.5%
③リスク見通し、下向き

ラガルドECB総裁(ダボス)
①ECBの政策は自動操縦ではない、非常に明確なタイムテーブルを示しているフォワードガイダンスはあるが、あくまでも経済情勢次第

クノット・オランダ中銀総裁
①ユーロ圏の基調インフレがようやく上向き始めた初期の兆候がある程度見られるが、そのトレンドを楽観するのは時期尚早
②基調インフレの改善は楽観視できず。
③ECBの見直し作業はインフレに関する認識の相違を近づける良い機会
④ECBは市民とのコミュニケーションを過小評価してきた
⑤厳密にいえば、事実上の金利下限に達していない

ウエストパックのエコノミスト
①雇用が2か月連続で堅調で、豪中銀は2月でなく4月に利下げすると予想。

黒田日銀総裁(ダボス)
①第4四半期実質GDPがマイナスになった可能性。
②日銀は緩和政策を当面継続する

ショルツ独財務相(ダボス)
①独経済は危機的な状況ではない、安定している。

ムニューシン米財務長官
①超長期債をなお望んでいる。はもはや短期的な計画ではなく、検討を続けている
②銀行規制緩和の検討は理に適う

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