2020/01/26

最新のIMMポジションから(1月26日)

最新のIMMポジションから(1月26日)

集計日が1月21日の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットショート・ポジションの合計は、-44,436コントラクト(ドル換算約76.4億ドル)と前週の-36,330(ドル換算約66.6億ドル)から12月3日の集計日以来となる8週間ぶりにショートが拡大し、ドルが選好されていました。

いつもながら集計日と公表日に3日間のタイムラグがあるため、正確性には多少疑問は残りますが、市場全体のポジション(センチメント)を把握する意味では参考になると思います。

今週の発表で目立っていたのは円の弱さで、前週比だけを見ても14日(-19,182)、21日(-13,271)と2週連続の大幅な売り越しとなり、ネットでは-44,701コントラクトと、ネットでロングからショートに変化した2019年10月15日以来最大。前週比では他の7通貨ペアの内、ポンドの-6,610を除く6通貨ペアが買い越しとなったことと対照的で、クロスでもJPYの弱さが際立っていたことになります。

一方、集計日の終値109.861→先週末24日終値109.248と、円高へと大きく変化していることから、為替相場では新型肺炎の世界的拡大の兆しに、株安+債券利回り低下などの急速にリスクオフの流れが拡大したことで、逆に円高に変化する圧力が強まったことになります。

ただし、長期的なポジションを巻き戻す水準まで円高が加速している状況とはなっていませんが、新型肺炎のまん延状況による株価の変化に注意が必要となっています。

他の通貨を見ると、従来のカナダドル、ポンドに続き、NZドルは2019年3月12日以来46週間ぶりに、スイスフランも2017年8月1日以来129週間ぶりにネットでロングに変化し、7通貨ペアの内4通貨ペアがネットでロング変化しおり、集計日時点での市場のポジションからドル安思考が強まっていたことが考えられます。

詳しくは別表をご覧ください。

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