2020/01/17

2020年1月17日(金)昨日16日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年1月17日(金)昨日16日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

米中通商協議「第1段階」の署名合意も済み、第2段階の話し合いへと進み世界経済の回復期待が残る反面、根本的な解決には至らずとの評価も。

一方、強い米小売売上高+フィラデルフィア連銀製造業景気指数に、米株の上昇は止まらず高値を更新、米債利回りも上昇へ。原油価格(WTI)は一時58.87ドルまで上昇し58.40台近辺で推移、金価格は小幅安。米債利回りは強く一時1.8179%まで上昇し1.8%台で推移。

EURUSDは、ECB議事要旨でマイナス金利への警戒感とユーロ圏経済の回復期待を示し、追加緩和の可能性が弱まりEUR買いへとつながり、一時1.1172まで上昇へ。これをピークにして、1月14日の1.1100台から続くEUR買いの流れも収まり、200時間MA=1.1130台を割り込みEURGBPの売り戻しもあり1.1128まで下落している。

GBPUSDは、BOEの緩和を織り込み予想外に底堅い動きが続いている。市場は1月30日のBOE金融政策委員会での利下げ期待を織り込みながらも、今後発表される経済指標が強く出るリスクを意識しながら積極的にGBPショートを積み増しできず。欧州市場の1.3026をボトムに米国市場に入り一時1.3083まで上昇。EURGBPの売りが強まる中で、200時間MA=1.3067を意識した流れへ。

USDJPYは、アジア市場の早朝につけた109.85をボトムに底値を切り上げ、強い米経済指標とそれを受けた米株の上昇+米債利回りの上昇にオプションカットで値を下げるも局面を経て一時110.18まで上昇。引き続き110円の大台を維持しクロスでもJPYは全面安ながら、どうしても積極的な相場変動には見えず。

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22:30    USD 週間新規失業保険申請件数=20.4万件(予想21.6万件 前回21.4万件)→ 予想外の減少で雇用の改善が進む

22:30    USD 12月 小売売上高=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.2→0.3%)、除自動車前月比0.7%(予想0.5% 前回0.1%)→ 除く自動車は予想と前回を上回る

22:30    USD 12月 輸入物価指数=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.2→0.1%)、前年比0.5%(予想0.3% 前回-1.3%)→ 前年比は予想外に強い

22:30    USD 1月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数=17.0(予想3.6 前回0.3→2.4)→ 前月分が大幅に上昇修正され、今回も予想を大幅に上回り8か月ぶりの高水準

0:00    USD 1月 NAHB住宅市場指数=75(予想74 前回76)

0:00    USD 11月 企業在庫=前月比-0.2%(予想-0.1% 前回0.2→0.1%)、企業売上高=前月比0.7%

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〇ECB議事要旨(12月12日)
①メンバーの何人かは、現在の金融政策措置の副作用を警戒し、厳密な監視が必要。
②金融政策がユーロ圏経済に効果を及ぼす時間を与える必要がる。
③ユーロ圏経済は、成長減速に歯止めがかかりつつある初期の兆候が幾らかあり、製造業の低迷が内需に広範な悪影響を及ぼす前に底入れすることへの自信を示す。
④地政学的情勢から短期的に不確実性は残るも、最近の経済指標はセンチメント改善を示唆
⑤メンバーはまた、経済予測を上方修正する可能性があると示唆

〇HSBCポンド高を予測
①今年はそれぞれ1ポンド=1.45ドルと1ユーロ=0.76ポンドを付けると予測
②現在の地合いの悪さを考えると、たとえ少しでもデータの改善があれば、ポンドに大きな上値余地が生じる可能性がある
③市場はBOEが今年0.35%の利下げをすることを織り込むが、より小幅な0.25%の利下げとなると予想。

〇ABNアムロシニア通貨ストラテジスト
①市場は1月30日の緩和を予想しているが、景況感が大幅に改善すればBOEの利下げ観測が後退し、GBP高になる可能性がある。

〇WSJ紙調査
①米中貿易交渉の「第1段階」合意は2020年の米経済成長を押し上げ、企業投資の回復を支えるとエコミストがみている
②回答者の約3分の2は、貿易合意で2大経済大国の対立が一時収まり、今年の米GDP伸び率にややプラスの影響を与えると述べた。約15%の回答者はややマイナスの影響があるとし、12%が影響はないとした

〇USMCA
①米上院は、NAFTAに代わるUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)の実施法案を賛成89、反対10で可決。

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