2020年1月9日(木)17:00時ごろの動き
米・イランは共に本気で戦う気は見られず、イランの対米報復攻撃も事前打ち合わせの茶番劇。もちろん、今後もサプライズの可能性までは否定しないが、市場参加者のマインドはとにかく一安心。
トランプ氏は、イランで墜落した旅客機の調査で「イランが米国の協力を受け入れも」とのブルームバーグの記事もあった。また、トランプ氏はTV演説で「イラン追加攻撃は示唆せず」とあり中東情勢の緊張感は緩和議事。
真実は不明ながら、米軍によるイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官爆殺は本筋ではなく、トランプ氏の気まぐれだったとの米紙報道を紹介するコメントもあった。
原油価格は前日の水準まで逆戻りして弱く、金価格は0.8%近く下落、米10年債利回は午後に入ると上昇し1.87%台へ。
為替相場は、大げさながら年明けの米・イランの緊張激化で第3次世界大戦を懸念したリスク回避のJPYは107.60~70まで下落させるのが精一杯だったことが実証された形で逆に底堅さを証明している。また、株価の上昇は止まらず高値を更新する中で、リスク回避の行動の影は薄くなっている。
USDJPYはアジア市場に入って109円を割ることもなく、日経平均株価の上昇や、米金利の低下(後で上昇に転じるも)もあり、108.30台まで上昇しながらも、クロスではJPY買いへと動いており予想外に安定した値動きとなっている
一方、他の主要通貨の動きは鈍く、EURUSDは強い独鉱工業物価に反して、貿易収支の黒字額は減少し、輸出も落ち込んでいる。1.1100の大台を引き続き維持しながら、大枠1.1100~20の狭いレンジに終始。
GBPUSDは欧州市場に入り売り圧力が強まっているが、現時点では大枠1.3290~25のレンジで引き続きロック状態。
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9:30 AUD 11月 貿易収支=58億豪ドル(予想41.5億豪ドル 前回45.02→40.75億豪ドル)
10:30 CNY 12月 消費者物価指数=前月比0.0%(予想0.3% 前回0.4%)、、前年比4.5%(予想4.7% 前回4.5%)→ 予想に届かず前回と同じ。
10:30 CNY 12月 生産者物価指数=前年比-0.5%(予想-0.4% 前回-1.4%)
16:00 GER 11月 鉱工業生産=前月比1.1%(予想0.8% 前回-1.7→-1.0%)、前年比-2.6%(予想-3.6% 前回-5.3→-4.6%)→ 予想を上回る
16:00 GER 11月 経常収支=249億ユーロ(予想238億ユーロ 前回227億ユーロ)、貿易収支=183億ユーロ(予想210億ユーロ 前回215→213億ユーロ)、輸出前月比-2.3%(予想-0.9% 前回1.2%)、輸入前月比-0.5%(予想0.2% 前回0.0%)
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〇劉鶴中国副首相
①貿易合意に署名のため13~15日訪米へ。
〇世銀
①世界経済見通しを下方修正
②世界金融危機以来で最低の伸びとなった2019年に比べ、2020年は成長の加速が可能。2019年=2.4%、2020年=2.5%、2021年=2.6%と各0.2%引き下げた。
③米国、2019年2.3%、2020年1.8%、2021年、22年1.7%
④中国、2020年5.9% ,2021年5.8%、2022年5.7%、
【米イラン関連」
〇イランの首都テヘランの空港から離陸直後に起きた米ボーイング「737ー800」型旅客機の墜落事故の調査
①イラン政府が国連の専門機関の一つである国際民間航空機関(ICAO)に対し、米国の協力を受け入れる可能性を示唆したと事情に詳しい関係者2人が明らかにした。
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