2020/01/23

2020年1月23日(木)昨日22日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年1月23日(木)昨日22日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

新型コロナウイルスによる新型肺炎の拡大止まらず感染者拡大。ただし、リスク回避の動きも限定的。

為替相場は強弱混在で「GBP高、CAD安」が目立つ半面、新型肺炎による中国経済への悪影響を危惧しながらも、AUD+NZDは小幅な変化にとどまり、JPY+EURの動きもそこそこ。米中古住宅販売件数は強く2018年2月来の高水準と住宅市場の強さも変わらず。

WTIは56ドル台まで下落、金価格は前日ほぼ同水準、欧州株は軟調に推移し、米株は上昇幅を縮め終盤にかけても流れは変わらず。米10年債利回りも軟調に推移。

GBPUSDは、強い英CBI製造業受注指数=23(予想-24 前回-44)と2014年来の高水準。BOEの利下げ観測が弱まり、前日の高値1.3083を上回るとストップを巻き込み1.3150台へと反発。米国市場に入り、英議会はEU離脱に向け必要な法案を可決し、英国は今月31日付での離脱にさらに一歩近づき、1.3120~45の高値圏のレンジで推移中。

USDCADは、アジア市場の1.3092を高値に1.3036まで続落しCAD買いの流れが続いたが、弱いCPIにCAD買いの気勢がそがれ1.3050台まで小幅反発。カナダ中銀は予想通り金利を据え置くも将来の利下げの可能性を残すハト派コメントに1.3140台へ急伸。一時1.3099まで値を下げるも、パロズカナダ中銀総裁のハト派発言や成長見通しの下方修正もあり、CAD高期待は打ち砕かれ、1.3153まで続伸し高値圏で推移。結果論としてGBPCADは1.2%近く上昇。

EURUSDは、23日のECB理事会を直前にして動けず。一日を通じて1.1070~00のレンジと、共に米国市場の前半で達成。

USDJPYは、アジア市場の高値110.10を超えられず、リスク回避の動きでも109.80を割り込めず。結局は前日終値とほぼ同水準で推移。

トランプ氏はダボスで、またしてもFRBを批判し緩和継続を求め、中間層向けの大減税を発表する方針を語る。

USTRは第1段階の関税引き下げ実施を2月14日(NY時間12時1分)から、1200億ドルの中国からの輸入品関税15→7.5%に引き下げを開始。残り2500億ドルは25%で変わらず。

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22:30    CAD 12月 新築住宅価格指数=前月比0.1%(予想 前回-0.1%)

22:30    CAD 12月 消費者物価指数=前月比0.0%(予想0.0% 前回-0.1%)、前年比2.2%(予想2.3% 前回2.2%)、コア前年比2.0%(予想1.9% 前回1.9%)、コア・中央値 前年比(除く食品・エネルギー)=2.2%(予想 前回2.4→2.3%)、コア・トリム前年比=2.1%(予想 前回2.2%)→ コアは予想を下回りCAD買いも止まる

22:30    CAD 11月 卸売売上高=前月比-1.2%(予想0.0% 前回-1.1→-1.2%)

23:00    USD 11月 FHFA住宅価格指数=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.2→0.4%)

0:00    USD 12月 NAR中古住宅販売件数=前月比3.6%(予想1.5% 前回-1.7%)、554万件(予想543万件 前回535万件)→ 予想を大幅に上回り2018年2月以来の高水準

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カナダ中銀
①政策金利1.75%に据え置き、将来の利下げに含み。
②声明で、経済は底堅く推移するが、最近の経済指標は強弱まちまちで、消費者信頼感や個人消費は予想外に軟調、企業の設備投資も弱まっている。
③経済は潜在成長率の水準付近から離れている
④最近の成長減速が予想以上に長引くかどうかを注視
⑤景気減速にはストや悪天候、在庫調整など一時要因や、世界経済の状況が予想以上に国内経済に影響をもたらしている可能性が軟調な経済指標からうかがえる。

ポロズカナダ中銀総裁
①利下げへの扉が閉まっているとは言っていない。明らかに開いているが、指標が今後どう展開するか次第。
②現況は一時的なものだと強く信じているが、一時的な状況は長くなったり短くなったりする可能性はある

カナダ中銀GDP成長見通し
①2019年第4四半期1.3→0.3%、2020年第1四半期1.7→1.3%、2020年全体で1.7→1.6%にすべて下方修正。
②2021年成長見通し1.8→2.0%に上方修正。

メクラースイス中銀理事
①必要なら為替市場に介入する準備がある
②、マイナス金利政策について、中銀は「可能になり次第速やかに」解除する

駐米ドイツ大使
①EUは米国と同程度の経済規模を誇り、米国の追加関税には米製品に同等の関税を課すことで対応する。

英議会
① 英議会は22日、EU離脱に向け必要な法案を可決し、英国は今月31日付での離脱にさらに一歩近づいた。
②同法案はエリザベス女王の承認を経て成立。女王は23日にも承認するとみられている。

トランプ大統領
①EUと通商を巡る合意が得られなければ、米国はEUの自動車に高税率の関税を課すと表明し

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