2020/01/31

2020年1月31日(金) 昨日30日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年1月31日(金) 昨日30日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

新型肺炎の感染拡大にWHOはやっと緊急事態を宣言するも、事務局長は「脅威ではない」と言う。31日に英国はEUを離脱し移行期間入りへ。

WTIは一時51.66まで低下し52.60台へ下げ幅を縮める。欧州株は軒並み下落、米株は軟化するも好決算を受け予想外に底堅く、ダウは一時250ドル近くの下落からプラス圏へ反発。米10年債利回りは低下傾向が止まらず一時1.5325%まで下落するも、終盤にかけて1.57%台まで反発中。

為替相場は、リスク回避にJPY+CHFは選好される流れはかわらず、BOEのMPCを受けGBPは強くEURも続伸。新型肺炎の感染拡大=中国経済のリスクを危惧したAUDは弱くNZDも連れ安へ。ただし、米国市場の終盤にかけ米株は反発傾向にあり、米債利回りも底値か値を戻し、全体的に流れは変化気味。

GBPUSDは、BOE金融政策委員会(MPC)で利下げと据え置き予想が混在する中、発表直前からなぜか大量のGBP買いに1.3070台まで急伸。結果は7対2の多数と前回と同数で決定のサプライズで、カーニーBOE総裁も財政出動が金利上昇へつながる可能性を示唆、さらに1.3109まで上昇。

12月の総選挙以降の英経済は上向き兆候があり、米中通商協議の第1段階合意が要因とある。一方では、成長率予測を引き下げ、インフレ率は来年まで目標値に達しないなど利下げが必要になる可能性も示唆しており、1.3110を高値に上げ止まる。英国31日でEUを離脱し年末までの移行期間に突入!EUと各種協定がうまくいくのか?

EURUSDは、独雇用統計で失業者数が予想外のマイナス、ユーロ圏経済信頼感が102.8(予想101.8 前回101.5→101.3)と予想外に強く出たことで底堅く推移し、GBPUSDの急伸もあり1.1031まで上昇。米国市場に一時1.1015まで軟化するも、フィキシングで上昇した流れが続き1.1038まで上昇しようやく上げ止まる。

USDJPYは、新型肺炎の感染拡大にWHOが緊急事態を宣言。株安+債券利回りの軟化+資源価格の低下のリスク回避の動きは変わらず、アジアと米国市場の109.00台を高値に、米国市場では108.58まで値を下げた後、米株の反発+債券利回りの上昇もあり108.80台まで値を戻して推移。

USDCADは、前日のNY市場と今日のアジア市場で上値が重かった1.3200~10の壁を、欧州市場の早朝に上抜け1.3220台へ上昇。他の主要国通貨が上下変動する中で、1.3200~23のレンジ相場が続いたが、終盤にかけ再び1.3200を試す動きへ。

注目の経済指標では、米GDP、前年比2.1%と前回と変わらず、個人消費(前期比1.8%(予想2.0 前回3.2%)やコアPCEデフレーター前期比1.3%(予想1.6 前回2.1%)と弱い。独CPIは、HICP前年比は1.6%(予想1.7 前回1.5%)と期待通りに伸びず。

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22:00    GER 1月 消費者物価指数・速報値=前月比-0.6%(予想-0.6% 前回0.5%)、前年比1.7%(予想1.7% 前回1.5%)、HICP前月比-0.8%(予想-0.7% 前回0.6%)、HICP前年比1.6%(予想1.7% 予想1.5%)→ 前月比は予想外にマイナス幅が拡大するも目標割れは9か月連続、前年比は予想を下回るも前回から上昇へ

22:30    USD 週間新規失業保険申請件数=21.6万件(予想21.5万件 前回21.1→22.3万件)

22:30    USD 第4四半期GDP・速報値=前年比2.1%(予想2.1% 前回2.1%)、個人消費(Personal Consumption)=前期比1.8%(予想2.0% 前回3.2%)、デフレーター(GDP Price Index)前期比1.5%(予想1.8% 前回1.8→1.7%)、コアPCE・デフレーター前期比1.3%(予想1.6% 前回2.1%)→ GDPは予想通りながら、個人消費、デフレーターは弱さが目立つ

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クドロー国家経済会議(NEC)委員長(GDP統計を受け)
①米経済は基本的に健全で、経済活動は今年加速する。
②EUとの貿易交渉はすぐに再開する
③中国との関係は大幅に改善された

ナバロ大統領補佐官
①コロナウイルスの影響が中国の成長を阻害しても、米国は中国への関税を維持する

ロス商務長官
①新型コロナウイルスの感染拡大が中国経済に打撃を与え、雇用を米国に押し戻す可能性があるとの認識

ポンペオ米国務長官
①自由貿易協定の交渉において「米国は英国を最前列に置くつもりだ」

米GDP
①前年比2.1%と前回と変わらず、個人消費(前期比1.8%(予想2.0 前回3.2%)やコアPCEデフレーター前期比1.3%(予想1.6 前回2.1%)と弱い。
②国内需要を計るために用いる貿易と在庫、政府支出を除くGDPは年率で1.4%増と、第3四半期の2.3%増から鈍化し、4年ぶりの低水準となった。
③米経済の3分の2以上を占める個人消費は第・四半期に1.8%増と、好調に伸びた第3四半期の3.2%増から鈍化した。
④インフレ調整後の家計の可処分所得は1.5%増。伸びは第3四半期の2.9%から鈍化した。

2019年米GDP
①2019年のGDP・速報値は前年比2.3%と16年以来の3年ぶりの低い伸び率。2.9%増だった18年に続き、トランプ政権の成長率目標である3%を2年連続で下回った。貿易摩擦に伴う設備投資の低迷が経済の重しとなった。

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