2020/01/31

2020年1月30日(木)23:45時ごろの動き

新型肺炎の感染拡大の影響を引き続き無視できず。世界的に株価は低迷し、安全資産の国債が買われ、資源価格は弱い。為替相場はGBP高+AUD・NZD安と強弱混在。米GDPは前年比2.1%と予想通りながら、デフレーターは弱さが目立つ。

為替相場はGBPがBOEの7対2で金利据え置きを決定とハト派予想が裏切られGBPUSDは欧州市場の1.2978をボトムに一時1.3109まで上昇。

逆に、AUDは中国国内の新型肺炎の感染拡大=経済低迷リスクを意識してなのか弱く、AUDUSDは東京市場の0.6755を高値に米国市場では0.6706まで続落。NZDUSDもつれ安状態。

EURUSDは、経済信頼感が強く、失業率も低下+失業者数も減少し1.1007をボトムに上昇傾向が続くも、独CPIは弱く上昇も1.1030台で伸び悩む。

USDJPYは、アジア市場の109.06を高値に欧州市場では一時108.77まで下落し、何とか下げ止まる。

欧州株は総じて続落、米株もマイナスからスタートし好決算に下げ幅を縮める。米10年債利回りは一時1.55%割り込み下げ幅を縮める。WTIは弱く一時51.92ドルまで下落、

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17:55    GER 1月 雇用統計: 失業率=5.0%(予想5.0% 前回5.0%)、失業者数=前月比-0.2万人(予想0.5万人 前回0.8万人)→ 失業者数は予想外のマイナスへ

19:00    EUR 1月 失業率=7.4%(予想7.5% 前回7.5%)→ 前回と予想を下回る

19:00    EUR 1月 消費者信頼感・確定値=予想-8.1 前回-8.1

19:00    EUR 1月 経済信頼感=102.8(予想101.8 前回101.5→101.3)、製造業景況感指数=-7.3(予想-8.8 前回-9.3)、サービス業景況感指数=11.0(予想11.3 前回11.4→11.3(、業況指数=-0.23(予想-0.2 前回-0.25→0.32)

21:00    GBP BOE金融政策委員会=政策金利0.75%、資産買い入れ枠4350億ポンド、政府債買いターゲット100 億ポンド

22:00    GER 1月 消費者物価指数・速報値=前月比-0.6%(予想-0.6% 前回0.5%)、前年比1.7%(予想1.7% 前回1.5%)、HICP前月比-0.8%(予想-0.7% 前回0.6%)、HICP前年比1.6%(予想1.7% 予想1.5%)→ 前月比は予想外にマイナス幅が拡大するも目標割れは9か月連続、前年比は予想を下回るも前回から上昇へ

22:30    USD 週間新規失業保険申請件数=21.6万件(予想21.5万件 前回21.1→22.3万件)

22:30    USD 第4四半期GDP・速報値=前年比2.1%(予想2.1% 前回2.1%)、個人消費(Personal Consumption)=前期比1.8%(予想2.0% 前回3.2%)、デフレーター(GDP Price Index)前期比1.5%(予想1.8% 前回1.8→1.7%)、コアPCE・デフレーター前期比1.3%(予想1.6% 前回2.1%)→ GDPは予想通りながら、個人消費、デフレーターは弱さが目立つ

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BOE金融政策委員会
①政策金利0.75%、資産買い入れ枠4350億ポンド、政府債買い入れターゲット100億ポンの据え置きを決定。
②決定は7対2で前回の金融政策委員会と変わらず、僅差での決定を予想に反し、直後からGBPの買いが強まる。
③成長率予測を引き下げ、インフレ率は2021年末まで目標値を回復しないと予想するなど、利下げが近く必要になる可能性も示

カーニーBOE総裁(最後の記者会見)
①英政府の約束した財政出動が金利上昇をもたらし得ると示唆
②英国のEU離脱をめぐる透明感も金利上昇につながりえる。
③これまでのところは良好というよりは乗り切ったという状況だ
④3月に提出される予算案に新たな財政措置が盛り込まれ、銀行間金利の上昇を促す可能性がある
⑤インフレ率は、今年、目標の2.0%を下回ったままと予想
⑥英経済は回復基調にあり、第1・四半期の成長見通しは+0.2%と見込まれる

議事要旨
①新型コロナウイルスによる肺炎の拡大に経済への悪影響を指摘。
②限定的かつ緩やかな引き締めガイダンスを削除
③成長見通しを下方修正し、2021年末までインフレは目標を下回ると予

ブロードベントBOE副総裁
①英潜在成長率の低下は、労働力供給の弱さと生産性の低下が影響

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