2020/01/14

2020年1月14日(火)昨日13日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年1月14日(火)昨日13日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

市場の動きは「中東の緊張緩和」+「米中貿易協議(第1段階)合意署名(15日)」+「米国の対中為替操作国認定の解除を検討」の動きに流れはリスクオン。気になるのは米国のインフレ期待の強さで、NY連銀消費者インフレ期待の1年先は2.5%まで上昇。

結果、原油価格(WTI)は58ドルを割り込む水準まで下落、金価格も強さは見られず。米10年債利回りは一時1.85%台まで上昇。

為替相場は、リスクオンの流れにJPY売りが強まり、BOEの緩和期待と弱い英経済指標にGBP売りが目立っている。逆にリスク回避時に選好されるAUD+NZDは健闘し、EURも小幅高で先週末の弱い米雇用統計後から続く上昇トレンドを維持。

USDJPYはギャップを空けJPY売りから始まった早朝の安値109.50をボトムに、上値を抑えられていた109.70台を上抜けストップの買いに109.92まで上昇。米国市場に入り米株高+米国の対中為替操作国認定の解除を検討との報道もあり109.95まで上昇。ただし、オプション絡みの売りに抑えられ110.00の大台を超えられず。今日の東京市場でこの大台を超えられるか? クロスでも円は弱く(除くGBP) どこまでJPY売りが進むか試す動きを期待。

GBPUSDは、週末のプリハBOE政策委員のハト派発言を裏付けるように英国発の貿易赤字は拡大し、鉱工業・製造業生産は弱く、月次GDPは前月比-0.3%と弱さが目立ち、1月30日のBOEの利下げ期待度は50%。先週末の1.3050台からギャップを空けGBP安からスタートし、1.3045を高値に弱い経済指標に1.2961まで下落し、1.3000まで何とか値を戻している。

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4:00    USD 12月 月次財政収支=-133億ドル(予想-150億ドル 前回-2088億ドル)

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〇複数の関係者(ブルームバーグ)
①米国が昨年実施した中国に対する「為替操作国」認定の解除を検討。近く公表する半期為替報告書の中で対応する見通し

〇米商工会幹部ブリリアント上級副会頭
①今週15日に予定される米中の「第1段階」通商合意の署名について、「止血」にはなるものの、貿易戦争の終結にはならない。
②協議の中核を占める構造問題に関してはほとんど手つかずの状態で、両国が直面する課題は依然大きいと警告
③補助金やデータローカライゼーション(サーバーなどの国内設置義務付け)、産業政策などに取り組むことになる。両国政府が残る問題に引き続き取り組まない限り、この先は困難な道のりとなるだろう

〇ボスティック・アトランタ連銀総裁
①米経済は総じて上手くいっており、FRBは何らかの変化があるまで様子見でいるべき
②もし消費・雇用動向の弱まりや企業投資の変化があれば政策を変えるべき

〇ローゼングレン・ボストン連銀総裁
①労働市場の逼迫が突然の物価上昇を引き起こす恐れなどをリスク。
②金利が想定される均衡レベルを下回り、同時に失業率が歴史的な低水準にある状況が長期間続いた経験は、中銀当局者にほとんどない」とし、「このため、いかなるリスクの可能性にも警戒したい
③失業率の低さを考えると、インフレは今のところ予想より落ち着いているとする一方で、「予想を超える物価上昇は緩和的な金融政策やタイトな労働市場を伴う経済の運営にとって引き続きリスク

〇ラガルドECB総裁
①今月23日の理事会での正式発表の前に、公での個々の発言を控えるよう書面で要請

〇カナダ中銀 第4四半期企業景況感調査
https://www.bankofcanada.ca/2020/01/business-outlook-survey-winter-2019-20/
①ビジネス見通し調査の結果は、指標が弱いままである現状から、ビジネス感情が概ねポジティブであることを示唆。全体として、企業の見通しは健全な国内および海外の売上高の期待に支えられている。

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