2020/01/21

2020年1月21日(火)昨日20日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年1月21日(火)昨日20日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

米国市場が休場の週明け月曜日の海外市場も、期待通り為替相場は動けず。

中国の新型肺炎の拡大、豪州の森林火災、IMFの経済見通しの日本↑他の主要国↓の以外性、BOEの緩和見通し、ECBとBOCの金融政策を気にしながら、今日から始まるダボス会議も意識へ。特に24日のトランプ氏発言。

原油価格(WTI)は上昇幅を縮め小幅高にとどまり、金価格は下落からスタートするも前日比とほぼ変わらず。欧州株は全体に小幅安ながら、独DAXは逆に2018年1月23日の終値ベースの最高値13559.60に迫る13548.94で終了。

為替相場は、BOEの利下げ観測は消えず、先週末の欧州市場で1.3119の上昇から下落へ転換したGBPUSDは、日中では1.300台を高値に、欧州市場で1.2962まで下落するも、結局は1.3000の大台を回復し一日を通じて振り出し近くへ逆戻り。

USDJPYは早朝の110.068~22を除けば、大枠で110.10~20の動きにとどまり問題外。110円台の大台を維持するも17日の110.29を高値に上げ止まりJPY高センチメントは残るも、逆に110.00の大台を維持と上下共に動けず。日経新聞で「ミセス・ワタナベ」が110円台で大量のドル売りに動いているとの報道があった。いい加減「ミセス・ワタナベ」との比喩を使うことをやめてほしいが、110円台のドルショート・円ロングのポジションの結果を注目したい。

EURUSDは1.1077~24のレンジを抜け出せず1.1090台で推移と、特にいうことはない。

USDCADは欧州市場の1.3073を高値に、薄商いの中で北米市場では1.3044まで下落と、動きが鈍い中でCADは小幅高で推移。

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米仏通商協議
①米仏首脳は年末まで関税の休戦で合意
②マクロン仏大統領は、関税のエスカレーションを回避するため良好な合意に向けて協力する

IMF世界経済見通し
①2020年世界成長率予想を3.4→3.3%へ下方修正するも、米中通商協議の進展に下振れリスクは後退へ。
②インドを含む新興国の経済が予想より大きく減速すると予測するが、米中が通商交渉で「第1段階」の合意に達したことで貿易、および製造業活動が近く底入れする兆し
も。
③2020年(前回19年10月見通し比)、日本=0.5→0.7%に引き上げ、日本だけが上方修正された。
中国=6.2→6.0%、米国=17年の減税措置の影響が薄れFRBの緩和策に2.1→2.0%、ユーロ圏=ドイツ製造業の停滞とスペインの内需低迷1.4→1.3%。英国=秩序だったブレグジットに1.5→1.4%。
英首相報道官
①英国は2月1日から自由になり、EUのみならず世界の国々と貿易協議を始める。
②EUとはカナダ型の自由貿易協定の締結を目指す。

ムーディーズ
①今年の英GDP成長は1%に鈍化する見込み。

ラガルドECB総裁
①十分な議論の時間を取るため会合を早めに開始。
②政策手段も検証の対象となるが手掛かりは少ない
③低インフレの原因を分析すべきだと大半の当局者は同意(目標インフレ率2%弱だが現実は1%超も苦しい)

ブレグジット(英国とEUはすでに反目)
①将来の関係を巡る交渉、来月下旬に正式開始だが、将来の関係を巡る交渉開始を前に、両者はすでに反目し合っている。
②ジョンソン英首相はEU離脱を制限の多い規制から自由になれるチャンスだとみている。一方、EU側は目と鼻の先に競合国が生まれるリスクを警戒と、EU関係者は、妥協成立は難しく、しこり残る
③ジョンソン首相は離脱に伴う移行期間を延長しないと決定したため、交渉担当者は同期間が終了する年末までに将来の通商関係を規定する合意の最重要部分に優先的に取り組まざるを得ない。

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