2020/01/29

2020年1月29日(水)21:45時ごろの動き

2020年1月29日(水)21:45時ごろの動き

新型肺炎の感染が拡大する中、FOMCを直前に控え株高+債券利回りは低下し、為替相場はドル高傾向が続く。

日経平均株価は前日比で0.7%近く上昇、上海総合は続落し、欧州株は小幅上昇、ダウ先物は0.45%近く上昇。米10年債利回りは弱く1.63%近くで推移。WTIは上昇幅を縮め53.80近くと上昇傾向を維持。

豪CPIは予想を上回り、加重中央値も強い。独Gfk消費者信頼感は予想と前回を上回る。ネーションワイド住宅価格は予想と前回を上回り、前年比は2018年11月以来最大。

FOMCを前にして政策金利の据え置きを織り込みながらも、新型肺炎の感染拡大をどのように、為替相場に織り込んでいいのか疑心暗鬼。ただ、株高+債券利回りの低下と、相反する動きの中で、ドルは全面高で推移。

USDJPYは、早朝の109.27を高値に欧州市場では一時109.01まで下落。結局はこのレンジを抜け出せず、クロスでは他の主要通貨がドルに対して弱く、結果として若干ながら円高傾向を維持。

EURUSDは、早朝の1.1028を高値に、欧州市場では前日の安値1.0998を割り込み1.0995まで下落し、1.1000を中心に上下小幅なレンジで推移。

GBPUSDは、早朝の1.3030を高値に、欧州市場の序盤は1.3004まで下落。結局は尾のレンジを抜け出せず1.3010近辺で推移。英ネーションワイド住宅価格の前年比は2018年11月以来の強い数字となったが、反応は見られず。

AUDUSDは、豪第4四半期CPIは総合が予想を上回り、加重中央値も強く出たことで、0.6777まで上昇。ただ、中国国内の新型肺炎の感染拡大に、「中国の第1四半期中国成長は5%下回る可能性」との報道もあり、0.6745まで続落している。

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8:30    AUD 12月 ウェストパック景気先行指数=0.05%(予想 前回-0.09→-0.02%)

9:30    AUD 第4四半期消費者物価指数=前期比0.7%(予想0.6% 前回0.5%)、前年比1.8%(予想1.7% 前回1.7%)、RBAトリム平均=前期比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、前年比1.6%(予想1.5% 前回1.6%)、RBA加重中央値=前期0.4%(予想0.4% 前回0.3→0.4%)、前年比1.3%(予想1.2% 前回1.2→1.3%)→ 総合は予想を上回り、加重中央値も強い

16:00    GER 2月 Gfk消費者信頼感=9.9(予想9.6 前回9.6)→ 予想と前回を上回る

16:00    GBP 1月 ネーションワイド住宅価格=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.1%)、前年比1.9%(予想 前回1.4%)→ 予想と前回を上回り、前年比は2018年11月以来最大。

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新型ウイルス
①中国で132人死亡、感染6000人弱はSARS上回る

中国政府エコノミスト
①新型ウイルスの影響に、第1四半期中国成長は5%下回る可能性、
②ウイルス感染が2月半ばにピーク迎え、3月末までに終息すること前提に予測
③人民銀行は預金準備率を一段と引き下げるだろう

ドイツ政府
①2021年GDP成長率は1.3%と予想。

レーン・フィンランド中銀総裁
①ネガティブなリスクが現実化しなければ、2021年の経済成長率が1.5%に近い水準となる可能性がある
②最新のデータは、コアインフレ率の上昇を示しているが、ECBは依然として賃金の伸びが加速することを望んでいる

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