2020/01/24

2020年1月24日(金)昨日23日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年1月24日(金)昨日23日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

新型肺炎の感染拡大でも、WHOは緊急事態宣言を再び見送り、アジア・欧州と続落した株価は米国でなんとか持ち直す。ただ、発熱せずに死亡との報道も含めリスクは解消できず。

WHOの緊急事態宣言の見送りに、リスク回避に選好されたJPY買いは米株堅調に弱まるも、「春節=大規模な人の移動」に伴うリスク懸念は消えず。USDJPYは109.27まで下落後に109.50台まで値を戻すも上値は重く、クロスでのJPY高傾向は変わらず。テクニカルでは円高傾向が強まっているが、個人的にはどうも懐疑的。

アジア市場で強い豪雇用統計に急伸したAUD買いは米国市場に入り、元の水準に見事に逆戻り。新型肺炎の感染拡大リスクの有無で変化することは間違いないが、このリスクを除けば、2月4日の豪中銀の緩和リスクも弱まり、底堅い動きの期待感は消えず。

注目のECB理事会は、予想通り政策金利の据え置きを決め、物価目標を含む政策戦略の検証を開始。EURUSDは、ラガルド総裁の記者会見では、「成長見通しのリスクは以前ほど深刻ではない」とあり、一時1.1109まで上昇するも「非常に緩和的な政策が長期に渡り必要」、「成長見通しのリスクは依然として下向き」とあり、ガイダンスでは「QEは必要な限り継続」とあり1.1036まで下落し下げ止まり、1.1050台まで反発。1.10~1.12のレンジにも思えるのだが?

GBPUSDは、米国市場の1.3097をボトムに下げ止まり、22日の強い英CBI製造業受注指数から上昇した流れを引き続き維持。英国はEU離脱関連法案可決し1月末に離脱を表明、EU側からは条件付きながら離脱後に通商協定を締結することは可能との声も。

原油価格(WTI)は54.77ドルをボトムに下げ止まり55ドル台ミドルまでようやく値を戻す。米株持ち直し、ダウは200ドル弱近くの下げ幅を縮め小幅安まで回復。Nasdaq+S&P500はプラス圏まで値を戻す。米債利回りは下げ止まり、10年債利回りは1.7117%をボトムに1.73%台まで、2年債は1.485%をボトムに1.51%台まで値を戻すも前日比では弱い。

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22:30    CAD 12月 新築住宅価格指数=前月比0.1%(予想 前回-0.1%)

22:30    CAD 12月 消費者物価指数=前月比0.0%(予想0.0% 前回-0.1%)、前年比2.2%(予想2.3% 前回2.2%)、コア前年比2.0%(予想1.9% 前回1.9%)、コア・中央値 前年比(除く食品・エネルギー)=2.2%(予想 前回2.4→2.3%)、コア・トリム前年比=2.1%(予想 前回2.2%)→ コアは予想を下回りCAD買いも止まる

22:30    CAD 11月 卸売売上高=前月比-1.2%(予想0.0% 前回-1.1→-1.2%)

23:00    USD 11月 FHFA住宅価格指数=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.2→0.4%)

0:00    USD 12月 NAR中古住宅販売件数=前月比3.6%(予想1.5% 前回-1.7%)、554万件(予想543万件 前回535万件)→ 予想を大幅に上回り2018年2月以来の高水準

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ジョルダン総裁
①中銀がマイナス金利適用免除の範囲を拡大したことについて、スイスにはマイナス金利が必要
②マイナス金利に副作用があることは承知している。だからこそ基準を変更した
③これにより、我々はマイナス金利をより長期間維持し、必要なら利下げもできる自由を手にした

ジェンティロー二欧州委員会委員
①英国が単一市場との良好な関係を望めば、EUは英国のEU離脱後に通商協定を締結することは可能。
②関税をゼロとし、互いにダンピングすることはできない。公平な競争の場が必要となる

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