2018/06/12

2018年6月12日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年6月12日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

米朝首脳は会談を終え午後2時40分過ぎに合意文書に署名、詳細を午後5時の記者会見で説明し、午後8時に米国へ帰る。13日のFOMCを前にして動き難い相場状況の中、トランプ大統領の記者会見の影響を注意。両首脳の発言からもポジティブな内容が伝わっていることを考えれば、「まずまずの成果」であることは間違いなさそう。

日経平均株価は+74.31(+0.33%)に上昇、中国・アジア株も上昇傾向を維持。米株先物も小幅高で米10年債利回りは2.964%と小幅上昇。

一方、イタリアのアセット市場は昨日のトリア経済相のポジティブ発言に大幅に改善しており、南欧のリスクと北朝鮮のリスクの解消=リスク選考=株高に逆に円売りの流れが続いている。USDJPYは早朝の109.96をボトムに110.49まで上昇、アジア市場と欧州市場の序盤を通じて大枠110.10~45のレンジで推移し、トランプ大統領の記者会見待ち。

EURUSDは、最近の強気なECB関係者の発言、スペインとイタリアの政局安定=金融市場の安定に、14日のECB理事会では「資産買い入れの討議」がされ、「7月のその詳細を発表」することを期待する動きが強く早朝の1.1780台をボトムに下落するも、1.1700をボトムとする動きもあり1.1741で下げ止まっている。

メイ英首相はブレグジット修正提案の討議・投票を12日と13日の両日に1日追加し変更。法案がすんなり通るか予断を許さない状況が続いている。期待通りEU離脱法案を通すことができるのか? それとも、修正をせまられるのか? いずれにしても、EU側は修正を認めずとあり、28~29日のEUサミットまでにどのような結果がでるのか? 相変わらず波乱が予想されるGが、アジア市場では1.3340~80の狭いレンジでもみ合いとなっている。

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【北米】
がドロー米国家経済会議(NEC)委員長(11日)=G7サミット後に心臓発作で病院で治療中

【米朝首脳会談】
米朝首脳会談を終えて合意文書に署名。トランプ大統領は「非常に包括的な」合意文書だとし、「非常に大きく、そして非常に危険な世界の問題に対処する」と述べる。トランプ氏は金正恩委員長をホワイトハウスに招待

【欧州】
メイ英首相(11日)=メイ首相は与党保守党に対し、党の結束を示すことを求めた上で、欧州連合(EU)の離脱交渉に悪影響を与えるとして、上院の修正案が有効になれば、交渉における立場は弱体化するとして、離脱関連法案の修正案に反対票を投じるよう呼び掛けた。投票は12日、13日に実施。離脱関連法案には、来年3月の離脱以降も英国の法制度が機能できるよう、欧州の大半の規則や規制を英国法に切り替えることでEUとの関係性を断ち切る内容が含まれている。これに対し、修正を行うかどうかの採決が予定されている。


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