2018/06/28

2018年6月28日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年6月28日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

注目の独CPI・速報値は前年比2.1%と前回2.3を下回り、米第1四半期GDPI・確報値は前年比2.2%と予想・前回を下回るもドル売りは弱く、逆にドル買いの流れを継続。ムニューシン財務長官が前日第2四半期GDPは大幅に上昇するとのコメントもあり、先にトランプ氏も同じような発言をしており、米成長拡大が期待されている。

欧州株は総じて弱く、米株は小幅下落からスタート。米10年債利回りは2.839%と小幅な上昇にとどまり大きな動きは見られず。原油価格(WTI)は72.66と高値圏で推移。

米中・米EU間の貿易問題はどうなるのであろうか? 裏工作は続けておりタイムリミットは7月6日。米国の対米外国投資委員会(CFIUS)を強化し、重要技術分野への中国の投資を抑制する主要手段とする動きが気になり、米国は29日までに中国の重要技術投資を抑制するための報告書を作成する予定日となっている。

EUサミットを前にしてメルケル連立政権内で移民問題での対立は解消できず、メルケル曰く「難民・移民問題はEUの運命を左右する」と、非常に重要。また、メイ英政権ではブレグジットを巡る交渉と、サミット後のブレグジットの詳細なビジョンを公表することにあっており、これらの問題は気になる。

USDJPYは、アジア・欧州市場の高値は110.42で前日の110.49を上回ることもできず、弱い米GDPに下げた110.06をボトムに、大枠110.00~40のレンジ相場となっている。また、円クロスではGBPJPYの下げを除けば総じて円売りの流れとなっている。

EURUSDは、ECB経済報告で「インフレは年末に受けて底を緩やかに上昇する」とあり反発気味。また、1.1500の大台を前にして、6月19日に以降の安値水準でもあり、この水準で新規のEUR売りポジションを作りにくい。


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18:00    EUR 6月 経済信頼感=112.3(予想112.0 前回112.5)、ビジネス景況感指数=1.39(予想1.40 前回1.45→1.44)、工業信頼感(企業景況感)=6.9(予想6.4 前回6.8→6.9)、サービス業信頼感=14.4(予想14.2 前回14.3→14.4)→ 予想を若干上回る

18:00    EUR 6月 消費者信頼感・確報値=-0.5(予想-0.5 前回-0.5→0.2)

21:00    GER 6月 消費者物価指数・速報値=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.5%)、前年比2.1(予想2.2% 前回2.3%)、HICP・前月比0.1%(予想0.2% 前回0.6%)、HIPC前年比2.1%(予想2.1% 前回2.2%)→ 予想を下回るもEUR相場の動きは鈍い。

21:30    USD 第1四半期 GDP・確報値=前年比2.0%(予想2.2% 前回2.2%)、GDP価格指数(デフレータ)=前期比年率2.2%(予想1.9%  前回1.9%)、個人消費=前年比0.9%(予想1.0% 前回1.0%)、コアPCE価格指数(デフレータ)前期比=2.3%(予想2.3% 前回2.3%)→ 予想を下回るもドル売りは限定的

21:30    USD 週間 新規失業保険申請件数=22.7 万件(予想22.0万件 前回21.8万件)→ 予想より若干上回り悪化へ


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