2018/06/05

2018年6月5日(火曜)欧州・米国市場の動き

2018年6月5日(火曜)欧州・米国市場の動き

ドル高傾向が続く。

欧州市場では、強い英経済指標+弱いユーロ圏経済指標に、EURUSDは売られGBPUSDは上昇しEURGBPは下落へ。米PMI+ISM非製造業景気指数+JOLT労働調査と米国発の経済指標は強くドル高傾向へ。

USDCADは1.2900壁を割り込めず、カナダの労働生産率が前期比-0.3%と弱く、原油価格の下落、NAFTAのメキシコが米国へ報復関税措置を表明、CAD売りの流れは止まらず、1.3000の大台を上回る。

EURUSDは、ユーロ圏各国のPMIは予想より弱く、ユーロ圏小売売上高も予想に届かず、EUR売りの圧力となる。逆に英PMIは予想外に強くGBP買いの材料となり、結果としてEURGBPは0.8780台→0.8730台へ急落、アジア市場の安値0.8730台割り込み一時0.8720台まで続落しようやく売りも弱まる。

ドイツと英国債利回りは小幅低下、逆にスペインとイタリア債の利回りは上昇。米10年債利回りは一時2.9%まで軟化。欧州株は総じて強く独DAXは0.8%弱の上昇、英FTEは逆に-0.58%低下。ダウは小幅な下げで、NasdaqとS&P500 は上昇。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

16:50    FRN 5月 総合PMI・確報値=54.2(予想54.5 前回54.5)、サービス業PMI=54.3(予想54.3 前回54.3)

16:55    GER 5月 総合PMI・確報値=53.4(予想53.1 前回53.1)、サービス業PMI=52.1(予想52.1 前回52.1)→ 総合は予想を上回る

17:00    EUR 5月 総合PMI・確報値=54.1(予想54.1 前回54.1)、サービス業PMI=53.8(予想53.9 前回53.9)→ 総合予想と変わらず、サービス業が予想を下回る

17:30    GBP 5月 総合PMI=54.3(予想53.4 前回53.2)、サービス業PMI=54.0(予想53.0 前回52.8)→ 総合・サービス業共に予想と前回を上回り、GBP買いが強まる

18:00    EUR 4月 小売売上高=前月比0.1%(予想0.5% 前回0.1→0.4%)、前年比1.7%(予想1.7% 前回0.8→1.5%)→ 前月比は予想を下回わりEUR売りへと動くも、前回が大幅に上方修正、前年比は予想と変わらず、前回が大幅に上方修正へ。

22:45    USD 5月 総合PMI・確報値=56.6(予想54.8 前回55.7)、サービス業PMI=56.8(予想55.7 前回55.7)→予想と前回を上回る

23:00    USD 5月 ISM非製造業景気指数=58.6(予想57.2 前回56.8)→ 予想と前回を上回る

23:00    USD 4月 JOLT労働調査(求人件数)=669.8万件(予想636万件 前回655→663.3万件)→ 予想と前回を上回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【北米】
メキシコ経済省=米国の鉄鋼・アルミの輸入関税に対抗し米国産鉄鋼・農産品に15~25%の関税をかける

【欧州】
イタリアのコンテ新首相の所信表明演説=国民に急進的な変革をもたらすと約束。最低所得保障と不法移民の流入阻止が優先課題になる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※