2016/05/17

2016年5月17日(火曜)アジア市場の動きと、欧米市場を考える。

2016年5月17日(火曜)アジア市場の動きと、欧米市場を考える。

アジア市場のサプライズは、豪中銀議事録と、止まらぬ原油高。

豪中銀議事録では「金利据え置きも検討したが、インフレ率を目標水準に戻すのを後押しするとの見方から、利下げを決定」。追加緩和が続くのか? と思われていましたが、市場の期待に反して、金利背置きも検討していたことが判明、継続的な利上げ観測は弱まり、豪ドルは全面高へ。その影響に、NZDUSDも上昇へ。

WTIは昨年11月の水準となる48ドル前半まで続伸し、カナダドル買いが続き、日経平均株価は16,652.80(+186円)と上昇。為替相場も円安が続き、「株高=原油高=円安」の方程式は健在でUSDJPYも109円台を確りと維持。

今日の欧米市場では、英CPIでEUR+GBPが動き、GBPJPY+EURJPYの変動には注意が必要で、本番は米CPIで、6月のFOMCに向け、強い数字→FOMCでの利上げ観測が強まり→ドル高へ。逆に、弱い数字→利上げ観測さらに後退→ドル売りへと変化する可能性が高くなっています。

USDJPYは、原油+株高の動きを見るとどうしても円ベアになりやすいが、中長期的なポジションでは、米大統領選+英国民投票と、リスクは円高へ変化する可能性があり、円安傾向をどこまで続けることができるのか? 疑問点も多い。

109.55円近辺を超えるとショートの巻き戻しが入りそうだが、109.50~00円の50ポイントの範囲は、110円の大台手前で潜在的な売りが強そうにも思われ、売り買いが交錯しやすいのでは?

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5月3日の豪中銀議事録=利下げか一段のデータを待つのかで議論した国内のコスト圧力は広範に弱含んでいる。豪ドル相場の上昇は経済の調整を複雑化する。中国経済見通しが引き続きカギとなる。従来考えていたよりも物価圧力は勢いを失っている。労働市場は改善しており、今後するに賃金を押し上げるとみている

5月3日の豪中銀議事録では「金利据え置きも検討したが、インフレ率を目標水準に戻すのを後押しするとの見方から、利下げを決定」とあり、継続的な利下げ観測がやや弱まり、豪ドル買いが強まる。

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