2016/08/02

2016年8月2日(火曜)欧州・米国市場序盤は、ドル全面安

2016年8月2日(火曜)欧州・米国市場序盤は、ドル全面安

日経平均株価の下落に続き、欧州株もイタリア・スペインを中心に下げ幅を拡大、米株はマイナスからスタート。原油価格は40ドル台後半へと上昇、米10年債利回りは1.56%台へと上昇。

為替市場は、久々のドル全面安のそろい踏み。要因は何か? 米債は売られ(利回りは上昇)、株安と原油価格の低迷が直接的なドル売りとは思われず。

FOMCと日銀の一大イベントも過ぎ、ドルロング=通貨ショートの巻き戻しと思われる。しかし、BOEの追加緩和期待が残り、金曜の米雇用統計を前にして、この動きがどこまで続くのか?

米個人所得も個人消費支も前回と変わらず、コアPCE価格指数は前回よりやや弱い程度の結果にも、ドル売りの流れは止まらず。

USDJPYは、政府の経済対策が発表され、期待外れに終わった日銀の追加緩和も過ぎ、残るは材料の出尽くし感+円ショートポジションで、その巻き戻しが続き、101.80円を戻り高値に101.20円台まで続落。引き続き、円高圧力は止まらず。円高リスクを警戒しながら、USDJPYは戻り売りへ。

AUDUSDは、利下げ決定のAUD売り圧力を跳ね返し、欧米市場では続伸。アジア市場の安値0.7480→8月1日の高値0.7615を超え→0.7620台へと140ポイント近く上昇中で、7月15日の高値0.7670台を目指す動きへ。

GBPUSDは、1.3220攻防がしばらく続くと思っていたが、英建設業PMIが予想外に強く上昇へ。欧州・米国市場の序盤は1.3300を目指す動きが続くも、大口の売りに押され伸び悩む。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

カブラン・ダラス連銀総裁=毎月8~12.5万人を超える健全な水準の雇用創出を望んでいる。GDPの減速が雇用の伸びの加速とどのように整合性がとれるのか見極めるために、一段の情報が必要。

カブラン・ダラス連銀総裁=世界的にリスクと不均衡が存在し忍耐強く、かつ慎重に行動する必要がある。

日銀9月の金融政策決定会合=総括的な検証自体が、2%の物価安定目標をできるだけ早期に実現する観点から何が必要かを明らかにするため

2016年8月2日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年8月2日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は16391.45、-244.32(-1.47%)下落、先物市場では16250近くまでさらに下落へ。欧州株は総じて弱く、イタリア株は2.0%超の下落へ。原油価格(WTI)は40ドルを割り込み弱く、為替相場はドルは下落し、円ば全円高。

ドルの下落に、リスク回避とは言い難いが、期待した日本の経済対策の発表に、先週に膨らんだ期待感と膨らませた円ショートの巻き戻しがスタート。株安+原油安=円高の流れへ。

USDJPYは、政府はGDPを1.3%上昇させるという、事業規模28.1兆円の経済対策を閣議決定。これが直接の円買いかは判断できないが、このタイミング近くで円買いが強まる。麻生財務相発言でフライングし円売りした102.60円台までの上昇から見れば、約1.4円の円高となっており、円はクロスでも全面高へ。日本の「景気刺激策+日銀の追加緩和」で膨らんだ投機筋の円ショートの巻き戻しがテーマに思われてならない、

AUDUSDは、予想通りとは言え、中銀の利下げに対して予想外に豪ドルは堅調。豪貿易収支は予想外に赤字額が拡大、豪住宅建設許可件数の前月比は弱く、豪中銀は利下げを決定。3連騰の豪ドル売り要因にも関わらず、AUDUSDの売りは0.7480までと限定的。逆に、GBPUSDが主導となったドル売りの流れに、昨日のNY市場終盤の下落スタート水準となる0.7560台へと上昇。

USDCADは、原油価格(WTI)が40ドル割れと軟調に推移するなか、1.3100まで下落。これをボトムに反発しているが、予想外にカナダドル売りは見られず。ドル売りの流れが強いのか、やや原油価格=カナダドル相場の連動性が弱まっているとの印象が強い。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※

麻生財務相=為替市場は神経質な動きをみせている、 動向をきちんと見守っているとは発言し、USDJPYは一時102.80円台まで上昇するも、特に円安を阻止する話ではなく再び102.50円割れまで値を下げる。

麻生財務相と黒田日銀総裁が夕方会談=市場の反応は鈍い。

豪貿易収支は予想外に赤字額が拡大、豪住宅建設許可件数の前月比は弱く、豪中銀は利下げを決定。3連騰の豪ドル売り要因にも関わらず、AUDUSDの売りは50ポイントと限定的。

豪中銀の声明=世界経済は平均を下回るペースで引き続き成長。一部の先進国経済はここ1年で状況が改善したが、多くの新興国経済にとって状況はより困難になった。

豪中銀の声明=中国政府が成長見通しを支えているが、中国の成長の基調ペースは鈍化しているようだ。豪交易条件は、引き続きここ数年の水準を大幅に下回る。

豪中銀の声明=企業投資のかなり大幅な落ち込みにもかかわらず、全体的に緩やかなペースの成長が続いている

豪中銀の声明=最近のデータはインフレがかなり低い水準にとどまっており、この状況はしばらく続く可能性が大きい。金融機関は貸し出す態勢を取っており経済が必要な調整を行うことを支えている。ただ、為替高がこれを複雑にする可能性がある。

日本政府=事業規模28.1兆円の経済対策を閣議決定、約4.5兆円の2次補正編成へ、GDPの押し上げ効果1.3%を見込む(内閣府)、インフラ整備、一億総活躍、中小企業支援、復興・防災が柱。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※



2016年8月2日(火曜)1日の海外市場は、AUD+CAD安。

2016年8月2日(火曜)1日の海外市場は、AUD+CAD安。

8月初日で週明け月曜日の海外市場は、USDJPY+EURUSDの2大主要通貨はレンジ相場。逆に、AUDUSDは今日の利下げ期待に下落し、NZDUSDも11日の利下げ期待が残りつれ安へ。USDCADは、原油価格(WTI)は一時40ドルを割り込みカナダドル売りへ。

米NYダウは-27.73(-0.15%)、NASDAQ+22.06(+0.43%)、S&P500 は-2.76(-0.13%)。WTIは40ドル台前半と弱く一時40ドルを割り込み39.84ドルまで下落。

ISM製造業景況指数=52.6(予想53.0 前回53.2)→ ドル高と原油安の影響で、予想と前回を共に下回る。建設支出=前月比-0.6%(予想0.5% 前回-0.8→-0.1%)→ 前回は上方修正されマイナス幅が縮小するも、3ヵ月連続のマイナスへ。

AUDUSDは、利下げ期待に続落。
今日午後1時30分の豪中銀政策委員会では、政策金利0.25%の引き下げ予想が強く、資源価格の下落もあり、アジア市場で付けた0.7610台を高値に、弱い米経済指標にも上昇は見られず。終盤に賭けては0.7520台まで続落し、弱さが目立つ1日となった。また、NZDUSDも11日に利下げの可能性が残り、つれ安状態が強く0.7170台まで下落へ。

GBPUSDは、弱さが目立つも欧州市場の安値は更新できず。
英製造業PMIは2013年2月来の低水準で、英国のEU離脱の影響が景況感の悪化につながっている。2013年2月来の低水準で、英国のEU離脱の影響が景況感の悪化を示唆し、一時1.3160台まで下落。弱い米経済指標に1.3220近くまで値を戻すも、4日にBOEは利下げする可能性もあり、終盤に賭けては1.3180台まで低下するも下げ幅は限定的。

USDJPYはレンジ相場ながら、クロスで円高傾向が強く上値は重い。
原油価格+資源価格の続落に伴うリスク回避で円買いが強くなる可能性も気になる。AUDJPYは77円を狙う動きへ、CADJPYは78円を割り込み円高傾向が続く。

今日の午後に事業規模28.1兆円の経済対策を発表する予定。財政支出(真水)が7.5兆円、財政投融資6兆円で、年間GDPを1.3%押し上げるというが、この発表の結果を受けた、円相場もどう反応するのかを注目。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

原油価格は続落、ロイター調査で、OPECの7月生産量が過去最高へ、7月の米石油掘削リグ稼働数が約2年ぶりの大幅増(5週連続で増加)などが要因と思われる。

2016/08/01

2016年8月1日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年8月1日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧州市場は、特に材料は見当たらず。

強いて上げるとすると、今週利下げ期待が膨らむAUD+GBPは弱く、特にGBPは弱い製造業PMIを境に売りへと変化し、ドル買いの流れをリード。次の一手は利下げの期待でNZDも弱く、原油安にCADも弱い。

欧州株は総じて弱く、米10年債利回りは1.5%台上昇、原油価格(WTI)は41ドルを割り込み、米株は軟調に推移し、USDJPYの上値は重くなる。

欧州市場で発表された、製造業PMI・改定値は、フランスはあい変わらず50を割り込み弱く、独+ユーロ圏は予想・速報値より若干ながら上昇。弱かったのは英国で、48.2と予想・前回の49.1からさらに悪化、英国のEU離脱後の景況感指数は弱気ムードが続く。

USDJPYは、102.10~50の狭いレンジで推移。米株は軟調で売り圧力が続き、クロスでも円高方向へと動きが続き、引き続き、ダウンサイドリスクが勝る。

EURUSDは、1.1200をトライできず上値は思い。

※※※※※※※※※※※※※※※※※

カプラン・ダラス連銀総裁=9月のFOMCで利上げについて話し合う可能性がある。

2016年8月1日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年8月1日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

8月初日の月曜日、為替市場は先週の大波乱から一変し、小幅な動きに終始。円売りも予想外に弱く、終盤にかけてはクロスで円の買い戻しが強まる。

日経平均株価は+66.50(+0.40%)上昇、マザーズは+2.05%と上昇幅が拡大。欧州株は上昇からスタート。原油価格(WTI)は41ドル前半へ軟化。

USDJPYは、102円以下の買い意欲は強く、日本株の上昇に伴う円売りと、中値に絡むドル買い上昇に緩やかに102.70円近くまで上昇後、102.30~70のレンジに収まりも、印象としては上値は重く、円高リスクが続く可能性が高くなっている。

EURUSDは、アジア市場では特に変動する材料も見当たらず、EURJPYはアジア市場ので114.70 台まで上昇後、欧州市場に入ると114.10台まで下落、EURUSDの売り圧力要因となっている。欧州市場に発表となった、製造業PMI・改定値は総じて速報値と変わらず。

AUDUSDは、0.7580~0.7620の狭いレンジで終始するも、AUDJPYの売りが強まると0.7570台まで値を下げている。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※