2016/08/02

2016年8月2日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年8月2日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は16391.45、-244.32(-1.47%)下落、先物市場では16250近くまでさらに下落へ。欧州株は総じて弱く、イタリア株は2.0%超の下落へ。原油価格(WTI)は40ドルを割り込み弱く、為替相場はドルは下落し、円ば全円高。

ドルの下落に、リスク回避とは言い難いが、期待した日本の経済対策の発表に、先週に膨らんだ期待感と膨らませた円ショートの巻き戻しがスタート。株安+原油安=円高の流れへ。

USDJPYは、政府はGDPを1.3%上昇させるという、事業規模28.1兆円の経済対策を閣議決定。これが直接の円買いかは判断できないが、このタイミング近くで円買いが強まる。麻生財務相発言でフライングし円売りした102.60円台までの上昇から見れば、約1.4円の円高となっており、円はクロスでも全面高へ。日本の「景気刺激策+日銀の追加緩和」で膨らんだ投機筋の円ショートの巻き戻しがテーマに思われてならない、

AUDUSDは、予想通りとは言え、中銀の利下げに対して予想外に豪ドルは堅調。豪貿易収支は予想外に赤字額が拡大、豪住宅建設許可件数の前月比は弱く、豪中銀は利下げを決定。3連騰の豪ドル売り要因にも関わらず、AUDUSDの売りは0.7480までと限定的。逆に、GBPUSDが主導となったドル売りの流れに、昨日のNY市場終盤の下落スタート水準となる0.7560台へと上昇。

USDCADは、原油価格(WTI)が40ドル割れと軟調に推移するなか、1.3100まで下落。これをボトムに反発しているが、予想外にカナダドル売りは見られず。ドル売りの流れが強いのか、やや原油価格=カナダドル相場の連動性が弱まっているとの印象が強い。


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麻生財務相=為替市場は神経質な動きをみせている、 動向をきちんと見守っているとは発言し、USDJPYは一時102.80円台まで上昇するも、特に円安を阻止する話ではなく再び102.50円割れまで値を下げる。

麻生財務相と黒田日銀総裁が夕方会談=市場の反応は鈍い。

豪貿易収支は予想外に赤字額が拡大、豪住宅建設許可件数の前月比は弱く、豪中銀は利下げを決定。3連騰の豪ドル売り要因にも関わらず、AUDUSDの売りは50ポイントと限定的。

豪中銀の声明=世界経済は平均を下回るペースで引き続き成長。一部の先進国経済はここ1年で状況が改善したが、多くの新興国経済にとって状況はより困難になった。

豪中銀の声明=中国政府が成長見通しを支えているが、中国の成長の基調ペースは鈍化しているようだ。豪交易条件は、引き続きここ数年の水準を大幅に下回る。

豪中銀の声明=企業投資のかなり大幅な落ち込みにもかかわらず、全体的に緩やかなペースの成長が続いている

豪中銀の声明=最近のデータはインフレがかなり低い水準にとどまっており、この状況はしばらく続く可能性が大きい。金融機関は貸し出す態勢を取っており経済が必要な調整を行うことを支えている。ただ、為替高がこれを複雑にする可能性がある。

日本政府=事業規模28.1兆円の経済対策を閣議決定、約4.5兆円の2次補正編成へ、GDPの押し上げ効果1.3%を見込む(内閣府)、インフラ整備、一億総活躍、中小企業支援、復興・防災が柱。

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